- 引越し業者は大型家電だけでも運んでくれるの？
- 冷蔵庫と洗濯機を運ぶのに一番安い方法は？
- 冷蔵庫って自分でも運べるかな…
ご自身で引越しをするときは、ダンボールや小物は運べても、冷蔵庫・洗濯機などの大型家電を運ぶのは非常に難しいです。引越し料金を浮かせようと自分たちで大型家電を運ぶと、ケガや家屋の破損で余計にお金がかかってしまう可能性があります。
初めまして引越し屋のミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は愛知県の中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事では、冷蔵庫・洗濯機などの大型家電だけを引越しする方法を解説。記事の内容を参考にすれば、冷蔵庫・洗濯機を安く、安全に運ぶ方法が分かります。
冷蔵庫・洗濯機だけの運搬でも、引越し業者に依頼できます。また350L（3ドア）の冷蔵庫であれば、宅急便を使って安く運搬することも可能です。家電のサイズや引越しの条件に合わせて依頼する業者を選択しましょう。
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冷蔵庫・洗濯機だけ引越しする3つの方法
冷蔵庫・洗濯機などの大型家電だけを引越しする方法は下記3つです。大型家電の引越しは業者に頼むことで安全に新居まで運搬できます。
- 引越し業者に依頼する
- ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」を利用する
- 赤帽引越しに依頼する
基本的に、冷蔵庫・洗濯機などの大型家電を自分たちで運ぶのはオススメできません。普段から重たいものを運び慣れいていないと、ケガをしたり、ぶつけて家屋を破損したりする可能性があるからです。
「ケガをしたくない」「家をキズつけずに運びたい」このような人は必ず業者に依頼して運んでもらいましょう。
引越し業者に依頼する
1つ目の方法は引越し業者に依頼する方法です。引越し業者に依頼すれば、家屋や家電をキズつけることなく、安全に運んでくれます。引越し業者は、高い運搬技術、徹底した家屋の養生、特殊作業（高所作業や吊り下げ・吊り上げ）への対応が優れているのが特徴です。
大型家電が階段を通らない場合でも、外から「吊り上げ」「吊り下げ」をして、搬出・搬入ができます。2階以上の建物への搬入も、専用車両と専門技術を持った作業員が行ってくれるので安心です。
引越し料金相場（冷蔵庫・洗濯機のみ）
家電だけを運ぶ引越しの相場は下記の通りです。引越しの繁忙期（3月中旬から4月上旬）は料金が1.3倍～2倍になるので、安く引越しをしたい人は繁忙期を避けて引越しをしましょう。
| 【家電だけの引越し相場】 | 通常期 | 繁忙期 |
| 冷蔵庫・洗濯機どちらか1点の場合 | 8,000円～15,000円 | 10,400円～30,000円 |
| 冷蔵庫・洗濯機両方の場合 | 18,000円～25,000円 | 23,400円～50,000円 |
引越し業者に依頼するメリット
引越し業者に依頼するメリットは下記3つ。引越し業者であれば、戸建て2階からの冷蔵庫搬出や、エレベーターのない集合住宅の高層階への搬入など、どんな条件でも運搬できます。
- 高い運搬技術で新居まで安全に家電を運んでくれる
- 徹底した家屋の養生
- 特殊作業にも対応可能
高い運搬技術で新居まで安全に家電を運んでくれる
引越し業者に依頼すれば、どんな条件でも大型家電を新居まで安全に運んでくれます。作業員は毎日のように大型家電を運んでいるため、運搬技術が高く、経験が豊富だからです。
大型家電が階段を通らない場合でも、冷蔵庫に吊りベルトを取り付け、外から「吊り上げ」「吊り下げ」をして搬出・搬入ができます。
徹底した家屋の養生
大型家具を運ぶときは床や壁の養生が必要です。養生をしておかないと、床に置いた際にへこんだり、運搬中壁に当てて、クロスが破れたりするからです。
引越し業者は、搬出・搬入時に家屋の養生を入念に行います。壁にはプラベニヤを貼り、床にはマットを敷いて、キズや汚れが付かないように養生します。
特殊作業にも対応可能
集合住宅の高層階で家電が玄関を通らない場合でも、クレーン車を使えば窓から家電の搬入が可能です。ただしクレーン車を使った作業は追加料金が発生します。料金の相場は3万円前後です。
クレーン車は周りに電線や電柱があると作業ができません。一度住居周辺の下見に来てもらい、クレーン車が使えるのか確認をしてもらいましょう。
引越し業者に依頼するデメリット
引越し業者に依頼するデメリットは、曜日や時期によって料金が変動してしまうところです。GWや年末、3月中旬～4月上旬は引越しの予約が集中するため、料金が高くなってしまいます。
ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」を利用する
2つ目の方法は、宅配業者である「ヤマトホームコンビニエンス」の「らくらく家財宅急便」を利用する方法です。「らくらく家財宅急便」は他商品との混載便のため、安い料金で大型家電を運べます。
混載便とは
1台のトラックに複数のお客様の荷物を積み合わせて輸送するサービスです。トラック1台を貸し切るチャーター便に比べて料金が安くなり、輸送コストの削減ができます。
宅急便のメリット
宅急便を利用するメリットは、品物のサイズによって輸送料金が明確に決まっているところです。事前に輸送料金が分かっていると、「相場ってどれくらいなの？」「料金が高かったらどうしよう…」などの不安がなく、安心して依頼できます。
らくらく家財宅急便はWEBからの依頼が可能です。仕事や育児で忙しい方でも、スキマ時間を使って効率良く輸送の予約ができます。
宅急便のデメリット
宅急便を利用するデメリットは、料金を比較する業者が少ないところです。家電の輸送に対応している宅配業者は少ないため、同じ条件で安い業者を探すのは簡単にはいきません。
品物のサイズによって明確に決められた輸送料金は、利用者にとっては分かりやすいです。しかし価格交渉がしにくいため、最安値で引越しをしたい人には向いていません。
らくらく家財宅急便の申し込み方法
らくらく家財宅急便を利用する手順は下記の通りです。
- お申込み
WEBサイトまたは電話で申し込みます。※事前の予約が必要 - 集荷日当日（訪問前の連絡）
集荷当日の朝10時までに訪問時間の連絡が入ります。 - 集荷日当日（荷物の搬出）
スタッフ2名で訪問。荷物を梱包し、搬出します。 - 消化日当日（作業終了時のお支払い）
集荷当日に現金で支払います。※着払いは不可 - 配送日当日（訪問前の連絡）
配送当日の朝10時までに訪問時間の連絡が入ります。 - 配送日当日（荷物の搬入）
スタッフ2名で訪問。指定の場所に設置し、梱包の廃材を回収して作業終了です。
輸送料金
輸送料金はサイズによって決められています。SSランク（最小）～Gランク（最大）まで設定されており、洗濯機はCランク、350Lの冷蔵庫はDランク、500Lの冷蔵庫はEランクに該当します。同県内での輸送料金は下記の通りです。
| ランク | サイズ（三辺合計） | 料金（税込み） |
| Cランク | 250㎝まで | 7,535円 |
| Dランク | 300㎝まで | 10,945円 |
| Eランク | 350㎝まで | 16,555円 |
東京～大阪までの輸送料金は下記の通りです。
| ランク | サイズ（三辺合計） | 料金（税込み） |
| Cランク | 250㎝まで | 8,855円 |
| Dランク | 300㎝まで | 12,375円 |
| Eランク | 350㎝まで | 19,525円 |
輸送可能な家電のサイズ
幅・奥行・高さの合計が450㎝以内（最長辺が250㎝以内・高さが200㎝以内）、重さが150㎏（101㎏以上は有料オプション）以内であれば輸送可能です。下記5つの条件のうち、1つでも該当すると配送までの日数がかかる場合があります。
- 3辺の合計が350㎝を超える商品
- 最長辺が180㎝を超える商品
- 天地が定められたもので横幅が100㎝を超える商品
- 天地が定められたもので高さが180㎝を超える商品
- 2辺それぞれが100㎝を超える商品
取り扱い可能な重量
実重量が150㎏を超える商品は輸送ができません。また100㎏を超えるものは別途作業料金が必要です。
500Lの冷蔵庫（幅68.5㎝・奥行69.9㎝・高さ183㎝）を同県内で引越しする場合は、輸送料金16,555円＋重量物料金22,000円で合計38,555円かかります。
| 重量物作業 | 101㎏～120㎏ | 121㎏～140㎏ | 141㎏～150㎏ |
| 搬出時 | 11,000円 | 16,500円 | 22,000円 |
| 搬入時 | 11,000円 | 16,500円 | 22,000円 |
| 搬出・搬入の両方 | 22,000円 | 33,000円 | 44,000円 |
申し込みから集荷・配達までの日数
| 集荷・配達までの日数 | 通常 | 引越し繁忙期 3月20日～4月10日 |
| 集荷日 事前予約あり | 最短で申し込み日の翌日 | 最短で申し込み日の翌々日 |
| 配達日 事前予約あり | 最短で申し込み日の翌々日 | 最短で申し込み日の3日後 |
オプションサービス・洗濯機
| 洗濯機 | 取り外し | 取り付け |
| 縦型洗濯機 | 1,650円 | 3,300円 |
| ドラム洗濯機 | 3,300円 | 8,250円 |
オプションサービス・吊り上げ/吊り下げ・クレーン作業
| 家具の吊り上げ/吊り下げ （2階まで） | 11,000円 |
| クレーン吊り上げ（提携業者作業） | 別途相談 |
赤帽引越しに依頼する
オリコン顧客満足度調査において、コストパフォーマンス満足度ランキング10年連続第1位を誇る「赤帽引越し」。作業時間2時間、走行距離20㎞以内の近距離の引越しであれば、格安で大型家電の運搬が可能です。
赤帽からくる作業員は基本的にドライバー1名です。大きな荷物を運ぶ際は、依頼主であるあなたが、運搬の手伝いをしなければなりません。冷蔵庫・洗濯機を運ぶ力や技術を持ち合わせている人は、赤帽引越しを利用して引越し料金を抑えましょう。
赤帽引越し料金
赤帽の引越運賃料金は下記の通りです。作業員が2名必要な場合は、赤帽車2台分の料金がかかります。
| 時間・距離 | 運賃・料金 |
| 作業時間2時間以内・走行距離20㎞以内 | 13,750円 |
| 土曜・日曜・祝日 | 16,500円 |
| 繁忙期 | 15,125円 |
作業員を2名頼んでしまうと、引越し業者に依頼するよりも料金が高くなってしまう可能性があります。引越し業者にも見積もりを依頼して、料金の比較をしてみましょう。
「DOOR引越し見積もり」は、大手見積もりサービスでは取り扱いのない「赤帽引越し」にも対応しています。大手だけでなく、中小や赤帽を含めて一括見積もりをすれば、最安値の業者を見つけることが可能です。まずは無料で見積もりを依頼してみてください。
赤帽のメリット
赤帽を利用するメリットは、引越し料金が安く抑えられるところです。引越し先が20㎞以内の近距離である場合は、引越し業者に依頼するよりも安くなることが多いです。
赤帽は貨物保険に加入しているため、万が一荷物事故が起きてしまっても安心です。どの赤帽でも貨物賠償は最低300万円以上補償されます。
赤帽のデメリット
赤帽のデメリットは下記3つです。
- 依頼主が荷物の運搬を手伝わなければならない
- 作業員を追加すると割高になる
- 作業員の運搬技術に当たり外れがある
依頼主が荷物の運搬を手伝わなければならない
赤帽は基本的に車両1台、ドライバー1名で作業を行います。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を運ぶ際は、運搬の手伝いをしなければなりません。重たいものを運ぶのに慣れていないと、荷物の破損やケガをする可能性があります。
作業員を追加すると割高になる
大型家電を運ぶのに赤帽の作業員を1名追加すると、引越し業者や宅配業者に依頼するよりも割高になってしまいます。運ぶのが難しい500L以上の冷蔵庫や、ドラム式洗濯機の場合は、引越し業者に依頼するのが良いでしょう。
作業員の運搬技術に当たり外れがある
赤帽の作業員によっては、運搬技術の当たり外れがあります。赤帽は個人事業主の集まりのため、以前引越し業者で働いていた人もいれば、引越しの経験が乏しい人もいるからです。そのため、引越し当日にならないとサービス品質の良しあしが分かりません。
洗濯機の引越し準備・注意点
洗濯機を引越しする場合は、洗濯機にたまっている水を抜く作業（水抜き）が必要です。水抜きをしておかないと、運搬中に水がこぼれてしまい、故障の原因やその他家具の汚損トラブルにつながります。引越しの前日までには下記の手順で水抜きをしておきましょう。
- 洗濯物を全て取り出して空にする
- 水道栓を閉じて電源を入れ、ふたを閉じてスタートボタンを押す
- しばらくしたら電源を切り、吸水ホースを外す（ホース内に水が残っているためタオルなどを用意する）
- 再度電源を入れて、脱水ボタンを押す（一番短い時間でOK）
メーカーや機種によって細かな手順に違いがあります。必ず説明書を読んでから水抜きを行いましょう。
洗濯機は設置後、取り付け作業が必要
洗濯機は設置後に取り付け作業が必要です。引越し業者や宅配業者に運搬を依頼している場合は、洗濯機の取り付けをオプションサービスで付けられます。取り付け料金の相場は下記を参考にしてください。
| 【引越し業者オプション内容】 | 取り付け料金 |
| 全自動洗濯機 | 4,400円 |
| ドラム式洗濯機 | 6,600円 |
| 洗濯機・乾燥機一体型 | 6,600円 |
| 【宅配業者オプション内容】 | 取り外し料金 | 取り付け料金 |
| 全自動洗濯機 | 3,300円 | 5,500円 |
| ドラム式洗濯機 | 5,500円 | 9,900円 |
洗濯機の取り付けが甘いと、給水ホースや排水ホースから水漏れする可能性があります。集合住宅などで水漏れ事故が起きてしまうと、自分の部屋だけでなく、下の階の住人にまで被害がおよんでしまいます。トラブルを防ぐためにも、洗濯機の取り付けは業者にお願いしましょう。
洗濯機から水漏れが起きてしまったときは、慌てずに蛇口を閉めてください。洗濯機の下や排水ホースから漏れている場合は、蛇口だけでなく、洗濯機の電源も落としましょう。自分では原因が分からないときは、必ずメーカーもしくは修理業者に連絡してください。
冷蔵庫の引越し準備・注意点
冷蔵庫を引越しする場合も、洗濯機と同様に水抜きが必要です。冷蔵庫の電源を抜くと、冷却器の霜が溶け始め、排水口または本体下部の蒸発皿に水がたまります。
水抜きを行わずに運搬すると、故障の原因となってしまうので注意が必要です。必ず運搬前にたまっている水を抜いておきましょう。冷蔵庫の水抜きは下記の手順で行います。
- 製氷機能を止める
- 電源を切る
- 冷蔵庫を空にする
- 水抜きをする（蒸発皿や容器にたまった水を捨てる）
水抜きを忘れたことによる故障や汚損は、引越し業者の補償対象外です。引越しをする前は、必ず水抜きを行いましょう。
引越し前に冷蔵庫は空にしておく
引越し当日、冷蔵庫に中身が入ったままだと運搬を断られる可能性があります。食品などは、運搬中に傷んだり腐ったりする可能性があるため運べないからです。電源を抜くタイミングで冷蔵庫の中身を梱包しておきましょう。
冷蔵庫の引越し準備を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
引越し後、冷蔵庫の電源を入れるタイミング
大手家電メーカーによると、冷蔵庫の電源は引越し後すぐに入れても問題ないようです。ただし冷蔵庫を横にして運んだ場合は注意が必要です。横にして運ぶと、コンプレッサー内のオイルが配管内に流れ込み、故障の原因となるからです。
基本的に引越し業者は冷蔵庫を横にして運ばないため、設置後すぐに電源を入れてくれます。横にして運んだ場合は、設置後1時間ほど経過してから電源を入れると良いでしょう。
一括見積もりサービスで最安値の業者を探す
引越し業者に依頼しようと考えている人は、一括見積もりサービスの利用をオススメします。引越し料金には定価がないため、1社だけに見積もりを依頼すると、割高な見積もりを提示される可能性が高いからです。
引越しの見積もりを取るときに大事なポイントは下記3つ。
- 相見積もりを取って比較する
- 業者の口コミを確認して評価の良い業者を選ぶ
- 自分の引越しに対応できる業者を選ぶ
一括見積もりサービスなら、上記のポイントを全て網羅しています。自分で引越し業者を調べ、1社ずつ見積もりを依頼する手間や時間を省けるのが、一括見積もりサービスを利用する大きなメリットです。
当サイトがオススメする一括見積もりサービスは、「引越し侍」と「SUUMO引越し見積り」の2つです。どちらも24時間いつでも無料で利用できるので、忙しい方でも時間を気にせず利用できます。
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家電のサイズや引越し条件で業者を選ぼう
冷蔵庫・洗濯機などの大型家電だけを引越しする方法は下記3つです。家電のサイズや引越し条件に合わせて業者を選び、引越し料金を安く抑えましょう。
- 引越し業者に依頼する
- 宅配業者に依頼する
- 赤帽に依頼する
運搬技術は業者によって異なります。家電を安全に運びたい人は、運搬技術の高い引越し業者に依頼するのがオススメです。
引越し料金を安く抑えたい人は、一括見積もりサービスを利用しましょう。複数の業者から見積もりを取ると相場が分かり、最安値の業者を探せます。
「引越し侍」は24時間、全国どこからでも無料で使える一括見積もりサイトです。提携業者が業界ナンバーワンの368社を誇るため、最安値の業者や評価の良い業者を見つけられるのが特徴です。
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