- テレビを運ぶときは梱包した方がいいの?
- テレビは自分でも運べる?
- テレビを引越しするときの注意点を教えて!
テレビの引越しを自分で行う場合は、運搬前の梱包が非常に重要です。正しくテレビの梱包がされていないと、運搬中に故障してしまうリスクが高まります。
初めまして引越し屋のミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は愛知県の中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事では、実際に引越し現場で使われているテレビの梱包方法について解説。この記事を参考にすれば、正しいテレビの梱包方法が分かり、新居まで安全にテレビを運べるようになります。
安全かつ確実にテレビの引越しをしたい人は、引越し業者に依頼するのが良いでしょう。プロの運搬技術と梱包ノウハウがあれば、テレビが故障する心配はありません。
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引越しで破損しないテレビの梱包方法
テレビの引越しを自分で行おうと考えている人は、運搬前に必ずテレビの梱包をしてください。なぜなら、最近のテレビは薄型のものが多く、少しの衝撃や運搬時の振動で故障してしまう可能性があるからです。
ここでは、エアキャップとダンボールを使った梱包方法を解説します。新居までテレビを安全に運びたい人は参考にしてください。
テレビの梱包準備
新居にテレビを設置した後によくあるのが、「テレビの配線を適当に抜いてしまって元通りにできない」「リモコンや配線ケーブルをどこにしまったか分からない」などです。旧居で下記3つの梱包準備をしておけば、スムーズにテレビの配線や設定が行えます。
- 配線の写真を撮っておく
- 配線端子に目印を付けておく
- 抜いたケーブルやリモコンはひとまとめにする
配線の写真を撮っておく
テレビの配線を抜く前に、お手持ちのスマートフォンなどを使って配線の写真を撮っておきましょう。写真で記録しておけば、配線箇所が分からなくても簡単に確認ができます。周辺機器がある場合は、設置場所も撮っておくと良いでしょう。
配線ケーブルに目印を付けておく
粘着力の弱いマスキングテープや養生テープなどを使って、配線ケーブルの先端と差込口それぞれに目印を付けておきましょう。目印にはアルファベットや数字などを記入しておくと分かりやすいです。
抜いたケーブルやリモコンはひとまとめにする
ケーブルやリモコンを別々に梱包すると、新居で探すのに時間がかかってしまいます。抜いた配線ケーブルや電源コード、リモコンなどはひとまとめにして、ダンボールや袋に入れておくのが良いでしょう
テレビの梱包手順
配線ケーブルや電源コードを抜いたら本体の梱包に取り掛かります。テレビの梱包手順は下記の通りです。必要な資材はエアキャップとダンボール、テープの3点です。3点全てホームセンターや100均、インタネットから購入できます。
- テレビのスタンド部分を梱包する
- 液晶全体をエアキャップで梱包する
- ダンボールで液晶部分を梱包する
梱包資材の詳細は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
≫【引越し準備】作業効率が上がる13の道具を引越しのプロが解説!
1.テレビのスタンド部分を梱包する
初めにテレビのスタンド部分を梱包します。スタンド部分の大きさに合わせて切ったエアキャップの上にテレビを置き、スタンド部分を梱包します。粘着力の弱い養生テープで止めておけば、引越し後簡単に剥がせるのでオススメです。
電源コードが抜けない機種は、コードをまとめてテレビ背面にテープで固定しておきましょう。
2.液晶全体をエアキャップで梱包する
次に取り掛かるのが液晶全体の梱包です。液晶全体を巻ける大きさにエアキャップを切り、液晶全体を巻いて梱包します。養生テープで4か所程度止めておきましょう。
3.ダンボールで液晶部分を梱包する
最後にダンボールを使って液晶全体を梱包します。テレビにダンボールを巻けるように、ダンボールの1辺をカッターなどで切り広げておきましょう。液晶全体にダンボールを巻いて6か所程度テープで止めれば完成です。
ダンボールを止める際は、粘着力が強くて丈夫な「布テープ」を使うのがオススメです。
市販されているテレビの梱包セットを利用する
市販されているテレビの梱包セットを利用すれば、テレビの梱包にかかる時間を短縮できます。個別で梱包資材を準備するよりも料金は高くなるが、テレビの梱包資材をまとめて用意したい人にはオススメの商品です。
テレビの引越しを自分で行う際の注意点
テレビを自分で運ぶ際の注意点は下記4つ。梱包が不十分だったり運搬時の積み方を間違ったりすると、テレビが故障するリスクが高まります。
- テレビは必ず立てたまま梱包・運搬する
- 液晶画面を必ず梱包する
- テレビを運ぶ時は2人で運ぶ
- テレビを積み込む方向に気を付ける
テレビは必ず立てたまま梱包・運搬する
テレビの梱包・運搬をするときは必ずテレビを立てた状態で行います。横にした状態で運ぶと、運搬中の上下の振動で液晶画面が破損してしまうからです。
液晶画面を必ず梱包する
液晶画面はエアキャップやダンボールで必ず梱包しておきましょう。液晶画面は少しの衝撃ですぐに破損してしまうからです。エアキャップやダンボールがないときは、毛布などを使って梱包してください。
テレビを運ぶ時は2人で運ぶ
横幅が90㎝を超える40インチ以上のテレビは必ず2人で運びましょう。1人で運ぶとテレビの角を当てたり、壁に当ててクロスにキズをつけたりする可能性があるからです。
テレビを積み込む方向に気を付ける
テレビを積み込む際は、積み込む向きが重要です。必ず進行方向に対して液晶が右か左を向くように積み込みましょう。進行方向に対して正面または後ろ向きに積んでしまうと、発進や停止時の重力で簡単に倒れてしまいます。
有機ELテレビは細心の注意が必要
有機ELテレビは非常に薄く繊細で、少しのねじれや衝撃ですぐにパネル部分が破損してしまいます。梱包・運搬が難しい有機ELテレビは引越し業者に依頼するのがベストです。
非常に薄く作られている有機ELテレビは、少しの衝撃でも故障しやすいため、引越し業者に依頼すると1万~3万円の追加料金がかかります。
引越しに伴うアンテナ工事・契約手続き
引越し先によっては、地上デジタル対応のアンテナや、BS/CSアンテナの工事が必要な場合があります。また引越しをして住所が変わったら、NHKの住所変更を忘れずに行っておきましょう。住所変更を忘れていると、旧居と新居で二重の受信料が発生する可能性があります。
引越し先でアンテナ工事が必要か確認する
入居予定の部屋が決まったら、事前にアンテナの状態を確認しましょう。設置しているアンテナが地上デジタルに対応してない場合は工事が必要です。地上デジタル対応のアンテナが付いているのかは、不動産会社に確認してください。
アンテナ工事は依頼から作業日まで時間がかかるので、引越し前にアンテナについて不動産会社に相談しておきましょう。
住居形態別アンテナ工事の管轄
住居形態によってアンテナ工事の管轄が異なります。アンテナ工事を勝手に行い、退去時にトラブルになったケースがあるので注意しましょう。アンテナ工事の管轄は下記の通りです。
住居形態 | 管轄 | 注意点 |
戸建て賃貸 | オーナー | ・アンテナ工事は勝手に行ってはならない ・退去時のトラブルにつながる ・必ずオーナーに確認する |
戸建て持ち家 | 入居者 | ・自身でアンテナ工事を依頼する必要がある ・中古の古いアンテナが残っている場合がある ・中古物件に引越しする際はアンテナが地上デジタルに対応しているか確認をしておく |
アパート | オーナー | ・1つのアンテナを共同利用する ・アンテナは共用のため勝手に工事できない ・テレビの映りが悪いときはオーナーへ連絡する |
マンション | 管理組合 | ・管理組合によってアンテナ工事に対しての独自のルールを設けている場合がある ・BS/CSなどのパラボラアンテナは入居者が工事費を支払って取り付ける |
NHKの住所変更手続きは忘れずに行う
NHKの住所変更は、世帯全員が移動する際に必要な手続きです。NHKのホームページからお客様情報の入力→お支払方法・コースの選択をして住所変更を行います。
下記の状況で受信契約がある住居に戻る場合は、いずれかの世帯の受信契約を解約してください。手続きをする際は、NHKふれあいセンターにお問い合わせしましょう。
- 受信契約がある世帯と合併する場合
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引越し業者に依頼して梱包・運搬してもらう
引越し業者にテレビの運搬を依頼すれば、プロの梱包技術や資材を使ってテレビを安全に新居まで運んでくれます。下記の画像が現場で実践されている梱包方法です。ダンボールやパット(キズ防止用のカバー)を使ってお客様のテレビを守ります。
引越し業者はテレビだけの運搬でも対応可能
引越し業者はテレビだけの引越しでも対応可能です。ただしテレビ1点だけの引越しとなると、基本的には混載便となってしまいます。混載便は複数のお客様の荷物を積んでいるため、配送日や配送時間を指定できない場合がほとんどです。
テレビ1点だけの引越しでも、業者によって引越し料金は異なります。1社だけに見積もりを依頼すると、提示された料金が安いのか判断ができません。必ず複数社から見積もりを取り、料金の比較をして相場を把握しておきましょう。
見積もりの比較には一括見積もりサイトを利用する
引越しの見積もりを比較したいときは、一括見積もりサイトを利用するのがオススメです。一括見積もりサイトを利用すれば、1度の引越し情報の入力で複数社に見積もりを依頼できるからです。口コミなどを確認すれば評価の良い業者も簡単に見つけられます。
一括見積もりサイトでオススメなのが下記2つです。最安値で引越しをしたいという人は参考にしてください。
- 引越し侍
- SUUMO引越し見積り
引越し侍
引越し侍は、全国349社の引越し業者と提携しているため、全国どこからでも最安値の引越し業者を見つけることができます。業者への見積もり依頼件数が5,435万件突破の実績もあり、安心して利用できる引越し比較・予約サイトです。
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SUUMO引越し見積り
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テレビの処分方法5選
引越しを機にテレビの買い替えや処分を検討している人は、テレビの処分方法について把握しておきましょう。テレビを処分する方法は下記5つです。
- 新しくテレビを購入した電気屋に引き取ってもらう
- 処分予定のテレビを購入した電気屋に引き取ってもらう
- 市町村に問い合わせて対応してもらう
- 指定取引場所へテレビを持ち込み処分する
- リサイクルショップで買い取ってもらう
新しくテレビを購入した電気屋に引き取ってもらう
テレビの買い替えを検討している人は、テレビを購入する電気屋に古いテレビを引き取ってもらいましょう。ただしテレビを新しく購入する場合でも、古いテレビを処分するためのリサイクル料と運搬料がかかります。
処分予定のテレビを購入した電気屋に引き取ってもらう
テレビを買い換えない場合でも、処分予定のテレビを購入した電気屋であればテレビを引き取ってもらえます。処分してもらうには、テレビのリサイクル料と運搬料が必要です。
市町村に問い合わせて対応してもらう
「テレビを購入した店を忘れた」「遠くに引越してしまってテレビを購入した店に行けない」などテレビの処分方法に困った場合は、市区町村へ問い合わせれば処分方法を教えてもらえます。
市町村によって対応は異なるが、市が代行で引き取ってくれたり、引き取りができる業者を紹介してくれたりします。
指定取引場所へテレビを持ち込み処分する
郵便局で入手できる家電リサイクル券を使ってリサイクル料金を支払えば、全国にある指定取引場所へテレビを持ち込むことができます。自身で持ち込みする場合は運搬料がかからないため、リサイクル料金のみでテレビの処分ができます。
テレビのリサイクル料金は、15型以下で1,870円、16型以上で2,970円必要です。
リサイクルショップで買い取ってもらう
2~3年前の比較的新しいテレビであれば、リサイクルショップで買い取ってくれる可能性が高いです。値段が付かなかった場合でも、無料で引き取ってもらえるケースもあるため、お得にテレビの処分ができます。
新居で行うテレビの配線方法
引越し後、テレビを視聴するためには正しく配線を行う必要があります。下記の手順を参考に配線を行いましょう。配線をしてチャンネル設定を行えば、テレビが視聴できるようになります。
テレビの配線を行う
アンテナケーブルをテレビ裏面にある入力端子と、部屋壁面に設置されているF型アンテナ端子にさします。地上デジタルのみ視聴する人は、地上デジタル入力端子とF型アンテナ端子に接続してください。
BS放送を視聴する人は、アンテナケーブルをBS/CS入力端子に接続します。部屋壁面のF型アンテナ端子が1つしかない場合だと分波器が必要です。レコーダーなどの周辺機器を使う人はあわせて配線を行いましょう。必要なケーブルは下記を参考に準備してください。
テレビ+レコーダー/F型アンテナ端子×2
【地上波のみ受信する場合】
・アンテナケーブル 2本
・HDMIケーブル 1本
【地上波とBS/CSを受信する場合】
・アンテナケーブル 4本
・HDMIケーブル 1本
テレビ+レコーダー/F型アンテナ端子×1
【地上波のみ受信する場合】
・アンテナケーブル 2本
・HDMIケーブル 1本
【地上波とBS/CSを受信する場合】
・アンテナケーブル 3本
・HDMIケーブル 1本
・分波器
地上デジタル放送チャンネル設定を行う
引越しをしてお住まいの地域が変更になった場合はチャンネル設定が必要です。地域の変更があったのにチャンネル設定を行わないと、新居で地上デジタル放送を受信できません。基本的にチャンネル設定は下記の手順で行います。
- リモコンのメニューを押す
- チャンネル設定を選択
- 地上デジタルを選択
引越し後に多いテレビのトラブル
引越し後に多いのが設置したテレビがつかないトラブルです。テレビがつかない原因はいくつか考えられますが、トラブルの多くの原因は、下記いずれかのケースであることがほとんどです。
- B-CASカードがささっていない
- 電源コードがささっていない
- テレビの主電源が入っていない
- 地デジのチャンネル設定が変更されていない
- アンテナケーブルが抜けている
- 運搬時に故障した可能性
- アンテナがない
B-CASカードがささっていない
引越しの振動などでB-CASカードがズレてしまう可能性があります。設置後に「B-CASカードが挿入されていません」などのエラーが出ている場合は、カードを奥まで差し込むことでエラーを解消できます。
B-CASカードをなくしてしまったらカードの再発行が必要です。再発行はB-CASカード専用のサイトで行います。カードの再発行には2,160円(送料・消費税込)の費用がかかります。
電源コードがささっていない
電源コードがコンセントにささっているか確認してください。コンセント側だけではなく、テレビの差込口側もしっかりとささっているか確認しましょう。タコ足配線を使っている人は、タコ足配線の電源がコンセントにささっているかチェックしてください。
テレビの主電源が入っていない
お使いのテレビによっては、電源を入れてすぐの状態だと主電源が入っていない場合があります。リモコンを押してもテレビがつかないときは、主電源を探して押してみましょう。
地デジのチャンネル設定が変更されていない
遠方に引越しをする場合だと、新居でチャンネル設定をする必要があります。以前住んでいた地域の設定のままだと受信ができません。テレビのメニューからチャンネル設定を行い、地上デジタルが受信できるように設定しましょう。
アンテナケーブルが抜けている
テレビからアンテナケーブルが抜けていないか確認してください。10年以上使っているような古いテレビの場合だと、アンテナケーブルが抜けやすくなっているため注意が必要です。
アンテナケーブルがささっていても、アンテナ端子の中にある針金が曲がったり折れたりしている可能性があります。一度アンテナ端子の中に異常がないか確認してみましょう。
運搬時に故障した可能性
古いテレビほど運搬時の振動や衝撃で故障する可能性が高いです。内閣府の消費動向調査によれば、テレビの寿命は平均で10年とされています。テレビがつかなくなってしまったら、買い替えも検討してみましょう。
再起動をすればテレビがつく場合もあります。再起動の方法はメーカーによって異なるので、お手持ちの取扱説明書を確認してから行いましょう。
アンテナがない
テレビのアンテナが設置されているか確認しましょう。アンテナの設置はアパートやマンションの場合だとオーナーや管理組合の管轄です。しかし新築の一戸建ての場合は、自分でアンテナ設置の依頼をする必要があります。
「引越し前で忙しくてアンテナの設置に気が回らなかった…」「アンテナ工事は後回しにして忘れていた」などとならないように、早めの依頼をしておきましょう。
新居まで安全にテレビを運びたい人は引越し業者に依頼する
テレビを安全に引越しするためには梱包方法が重要です。今回解説した梱包方法を実践すれば、運搬中にテレビが故障するリスクを軽減できます。
新居まで安全かつ確実にテレビの引越しをしたい人は、引越し業者に依頼しましょう。卓越した運搬技術・梱包ノウハウで、大切なテレビを安全に新居まで運んでくれます。
一括見積もりサイトを使えば、評価の良い引越し業者を見つけるのが簡単です。業者探しにかかる時間や手間を省きたい人にオススメのサービスです。
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