荷物の梱包中、ダンボールの形や大きさに合わない荷物があると、「どうやって梱包するの?」「梱包しなくてもいいの?」このような悩みがあると思います。
梱包方法が分からないからといってそのまま運んでしまうと、大切な荷物が破損してしまう可能性が高いです。
実はダンボールの形や大きさが合わない荷物でも簡単に梱包する方法があります。それが「ダンボールの変形」です。ダンボールを変形させることで、さまざまな形や大きさの荷物が梱包できます。
初めまして、ミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は愛知県の中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事ではプロが実践するダンボールの変形方法について解説しています。この記事を読むと、さまざまな形や大きさの荷物をダンボールで梱包できるようになり、大切な荷物が破損するリスクを軽減させることができるでしょう。
今回解説する梱包ノウハウを応用すれば他の荷物にも使えます。
ダンボールを変形させて荷物の梱包をしよう
今回はダンボールの形や、大きさに合わない荷物を梱包するのに必要な、ダンボールの変形方法について解説します。今回解説する方法が次の3つ。
- ダンボールを切って形や大きさを変える方法
- ダンボールでフタを作って梱包する方法
- 陶器などの割れ物を梱包する方法
形や大きさを変えることで、家の中にあるさまざまな荷物を梱包できるようになります。
荷物を安全に運ぶためにも、ダンボールの変形を実践してみましょう。
ダンボールを切って形や大きさを変える方法
荷物がダンボールに入らない場合は、ダンボールを切り、荷物の大きさに合わせて作り変えましょう。
今回はダンボールを「正方形」「長方形」にする方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。
ダンボールの変形手順(正方形)
1.ダンボールには長い面と短い面があります。荷物の大きさに合わせて長い面の余剰部分に折り目を付けましょう。
2.折り目に合わせてダンボールの閉じる部分2か所をカッターで切ります。
3.切った部分を短い面のダンボールと一緒に折ります。残りの面も折りこみ、ガムテープで止めれば底面は完成です。
4.荷物を箱に入れたら、折り目に合わせて余剰部分を切ります。あとは底面と同じように、ダンボールを閉じてガムテープで止めれば完成です。
ダンボールの変形手順(長方形)
1.作りたい大きさに合わせて折り目をつけて、底面の閉じる部分のダンボールを切ります。(長方形を作るには短い面の余剰部分を長い面で使います)
2.切ったら形を整えてダンボールを閉じます。最後にガムテープで止めれば完成です。
和室の照明カバーや小さなテレビの梱包に役立ちます!
ダンボールでフタを作って梱包する方法
ダンボールより高さがある荷物を梱包するときは、別でフタを作って梱包すると安全です。フタを作って梱包しておくメリットは以下の通りです。
- 破損リスクの低下
- トラックのコンテナで積み込める荷物の量が増える
- 新居でそのまま収納しておける
梱包されていない状態や、荷物の上部が飛び出た状態でも運ぶことは可能です。しかしトラックのコンテナで積み込む際、積み上げるのが難しくなり、落下による荷物が破損するトラブルにつながります。
トラックのコンテナでは、閉まっていないダンボールの上に荷物を積み上げるのが難しいため、コンテナに入る荷物の量が少なくなってしまいます。コンテナで隙間なく積むためにはフタを作っておくことが重要です。
今回は空気清浄機を例にフタを作って梱包する手順を解説します。
新居で収納しておくときも、ホコリがかぶってしまうのを防げます!
フタ付き梱包手順
1.空気清浄機をダンボールに入れます。梱包する荷物の大きさに合わせてダンボールの大きさを選んでください。
2.同じサイズのダンボールを広げ、面を合わせて互い違いになるように差し込みます。この時点ではまだフタになるダンボールの口は閉じていません。
フタを差し込む際のワンポイント
ダンボールを互い違いにして差し込むと、フタ部分のダンボールが下がるのを防げます。
3.上から差し込んだダンボールが止まる位置で、ガムテープを使って側面を止めていきます。
4.最後にダンボールを閉じて、ガムテープで止めれば完成です。
側面や上面に梱包した品名を記入しておくといいですね。
陶器などの割れ物を梱包する方法
花瓶や傘立てのような割れ物は、ダンボールに入れたら動かないようにするのが重要です。
割れ物の梱包手順
1.組み立てたダンボールの中心に割れ物を入れてください。
2.割れ物を固定するために使うダンボールを作ります。今回は大ダンボールを切り開いて、広い面と短い面を各2枚ずつ使用。
3.四隅にダンボールを入れて、割れ物が動かないように固定してください。ダンボールを入れるときはコの字型に折って入れましょう。
4.割れ物が動かないのを確認したらフタ部分を作ります。今回は割れ物の高さがダンボールより低いため、半分に切ったダンボールを使ってフタを作ります。
5.半分に切ったダンボールを広げて上からかぶせます。(半分に切っていて短いため、互い違いに差し込まなくてOK)
6.内側のダンボールの高さに合わせ、かぶせたダンボールを閉じます。最後に上面と側面をガムテープで止めたら完成です。
割れ物の梱包手順(フタを作らない場合)
1.割れ物の固定までは同様に行い、どちらかの面のダンボールを折って割れ物を固定させます。(長い面、短い面どちらでも可)
2.残った面の先端を4か所折ってガムテープで止めれば完成です。
フタを作るのが面倒な人は参考にしてください。ただし上面が無防備な状態のため破損のリスクがあります。
荷物をダンボールで梱包するメリット
荷物を運ぶ上でとても重要なのが梱包です。梱包せずに運搬してしまうと、運搬中の荷物の落下や、トラックのコンテナ内で荷物が倒れ、破損してしまう可能性があります。
ダンボールで梱包する3つのメリット
作業員が運びやすくなる
引越し作業は基本的にバケツリレーで荷物の受け渡しを行います。ダンボールに入っていると受け渡しがしやすく、運搬中の落下のトラブルが少なくなります。
トラックに積み込める荷物の量が増える
トラックのコンテナで隙間なく積み込むためには荷物の形が重要です。形が悪くて積み上げられない荷物でも、ダンボールで梱包することで土台となり、キレイに積み上げられます。
荷物の破損リスクが低くなる
荷物がダンボールに入っていないと、運搬中の落下や、コンテナ内で倒してしまうなどのトラブルが起きてしまいます。引越し中の破損をなくすためにもダンボールで梱包しておくことは非常に重要です。
まとめ:ダンボールを変形させて荷物の梱包をしてみよう
今回はダンボールを変形させて荷物を梱包する方法を3つ解説しました。
- ダンボールを切って形や大きさを変える方法
- ダンボールでフタを作って梱包する方法
- 陶器などの割れ物を梱包する方法
ダンボールの形や大きさに合わないものでも、ダンボールを変形させればキレイに梱包することができます。
大切な荷物を安全に運ぶためにも、この記事を参考にダンボールの変形梱包を実践してみましょう。
引越しを安全に行うためには、荷物の梱包が非常に重要です。梱包方法が分からないと大切な荷物が破損してしまう可能性があります。以下の記事を参考に適切な梱包ができるようになりましょう。
引越し手続きがまだ終わっていない人は以下の記事を参考にしてください。