【結婚に伴う引越しガイド】引越し費用を節約する3つの方法をプロが紹介！

新しい家庭を築く準備としての「結婚」そして「引越し」。この特別なステップを踏み出す際に、どうすればスムーズに引越しできるのか、どうすれば節約できるのか、どんな手続きが必要なのか、不安や疑問を抱えている人が多いのではないでしょうか。

この記事では、婚姻届を出すタイミングや必要な手続き、引越し費用を抑える方法を解説します。

この記事を参考にすれば、結婚と引越しにかかるさまざまな費用を抑えられ、豊かで安定した結婚生活をスタートできるでしょう。

婚姻届の提出は引越し後がベスト

婚姻届の提出と引越しのタイミングは、引越しを先に行った方が効率的です。日本の法律上、婚姻届を提出すると自動的に住民票の住所が変更されるからです。婚姻届を提出する前に新居に引越していれば、引越しと住所変更の手続きを一度に済ませられます。

「婚姻届」の他に「転出届」「転入届」が必要

市区町村をまたいで引越しをする場合は、婚姻届の他に転出届と転入届の両方が必要になります。東京から愛知に引越して結婚する場合だと、下記の手続きが必要です。

同一の市区町村で引越しをする場合は、転出届や転入届の提出は不要で、役所に転居届を提出するだけで完了します。

≫転出・転入届の詳細を確認する

転入届の提出は引越し後14日以内

転入届や転居届の提出は、新たな住所への引越し後、14日以内に行いましょう。期限を過ぎてしまうと、5万円以下の過料に処されてしまう可能性があるので注意が必要です。

転入（新たに市町村の区域内に住所を定めることをいい、出生による場合を除く。）した者は、転入をした日から14日以内に、市町村長に
転出証明書を添えて届け出なければならない。

住民基本台帳法22条

婚姻届はどこでもらってもOK

婚姻届は全国共通であり、どの市区町村の役所でも取得可能です。地方自治体のウェブサイトからダウンロードして自宅で印刷することもできます。婚姻届の提出は、婚姻届を取得した役所以外でも問題ありません。日本全国どこの役所でも提出できます。

結婚と引越しに必要な手続き

結婚と引越しにはさまざまな手続きが必要です。まずは手続きを把握し、必要なものを事前に準備しておけば、手続きがスムーズに進みます。

事前に準備しておくもの一覧

手続きをスムーズに進めるために必要なものは下記の通りです。

引越し前に必要な手続き

引越し前に必要な手続きは下記の通りです。

必要な手続き	手続きのタイミング	必要なもの	提出場所
転出届の提出	引越し前（14日以内）	・婚姻届 ・戸籍謄本（戸籍抄本） ・本人確認書類 印鑑	引越し前の役所・役場
印鑑登録証の返納	引越し1週間前まで	・印鑑登録証 ・マイナンバーカード ・登録している印鑑 ・本人確認書類	印鑑登録の手続きをした役所・役場
国民健康保険証の返納	引越し1週間前まで	・国民健康保険証 ・本人確認書類 ・印鑑	引越し前の役所・役場
ライフラインの停止	引越し1週間前まで	各明細書や領収書	旧住所を管轄する各会社
固定電話・インターネット	引越し２週間前まで	・明細書 ・旧居と新居の住所	各回線会社

引越し後に必要な手続き

引越し後に必要な手続きは下記の通りです。

必要な手続き	手続きのタイミング	必要なもの	提出場所
婚姻届の提出	結婚を決定した日以降	・婚姻届 ・戸籍謄本（戸籍抄本） ・本人確認書類 印鑑	役所・役場
転入届の提出	引越し後（14日以内）	・転入届 ・転出証明書 ・本人確認書類 ・転入する全員分のマイナンバーカード	引越し先の役所・役場
転居届の提出	引越し後（14日以内）	・転居届 ・本人確認書類	役所・役場
印鑑登録	明確な期限なし	・登録したい印鑑 ・本人確認書類	引越し先の役所・役場
国民健康保険の加入	引越し後（14日以内）	・印鑑 ・本人確認書類 ・健康保険資格喪失証明書 ・転出証明書	引越し先の役所・役場
郵便物の転送届	引越し直後	・転居届 ・本人確認書類	郵便局の窓口、郵便局のホームページ
国民年金	住所や名字を変更してから14日以内	・印鑑 ・年金手帳 ・健康保険証	加入する年金の種類によって異なる
運転免許証	明確な期限なし	・運転免許証 ・新住所を確認できる書類	・運転免許試験場 ・運転免許センター ・警察署
自動車の名義変更や住所変更	明確な期限なし	・印鑑 ・新住所の住民票 ・自動車車検証 ・新住所の車庫証明 ・自動車損害賠償責任保険証明書	新住所管轄の陸運支局
名前の変更手続き	婚姻届の提出後	・新旧の身分証明書 ・変更を証明する書類など	各機関（銀行、保険会社など）
パスポート	明確な期限なし	・戸籍謄本（戸籍抄本） ・新住所の住民票 ・印鑑 ・パスポート	旅券交付窓口

引越しにかかる費用・相場

結婚に伴う引越しの場合は、下記3つの費用が必要です。

引越し費用

単身の引越しにかかる費用の目安は下記の表を参考にしてください。3月、4月の引越し繁忙期は、通常期に比べて料金が1.3倍～2倍になるので注意しましょう。引越し料金は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することが重要です。

【通常期】	単身 （荷物が少ない）	単身 （荷物が多い）
～15km未満	平均 31,280円	平均 39,943円
～50km未満	平均 34,761円	平均 42,356円
～200km未満	平均 44,310円	平均 55,866円
～500km未満	平均 53,593円	平均 72,434円
500km以上	平均 61,868円	平均 88,625円

【繁忙期】	単身 （荷物が少ない）	単身 （荷物が多い）
～15km未満	平均 46,920円	平均 59,914円
～50km未満	平均 52,141円	平均 63,534円
～200km未満	平均 66,465円	平均 83,799円
～500km未満	平均 80,389円	平均 108,651円
500km以上	平均 92,802円	平均 132,937円

引越し費用を節約する5つのポイント

引越し費用を節約するポイントは下記5つです。

特に重要なのが、見積もりの比較です。複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することで、適正な料金で引越しできるようになります。

家具・家電の購入費用

新生活をスタートするための基本的な家具・家電の一例と、その目安価格は下記の通りです。

これらを合計すると、基本的な家具・家電だけでも20万円程度は必要です。これに加えてカーテン、照明、調理器具などを揃える必要があるため、さらに費用は増えます。

予算をオーバーしないよう、必要最低限のものから順に購入し、後から追加していく方法も有効です。また中古品を活用する、家具・家電レンタルサービスを利用するなど、購入以外の選択肢も検討すると良いでしょう。

新居の初期費用

新居に引越す際には、敷金や礼金、保証金などの初期費用が必要です。初期費用の相場は、一般的には家賃の4～5か月分と言われています。2DKの賃貸の家賃が10万円の場合だと、40万円～50万円程度の初期費用が必要です。

賃貸物件を安く借りるためのポイント

賃貸物件を安く借りるポイントは次の2つ。

同じ物件だとしても、仲介業者によって初期費用は異なります。賃貸物件を借りる際は、必ず相見積もりを取って、適正料金の把握をしましょう。

結婚新生活支援事業の助成金制度を利用する

結婚後の新生活のスタートは、生活用品の購入、新居の家賃や住宅ローン、引越し費用など、多額の出費が伴います。このような経済負担を軽減するために、一部の自治体では結婚新生活をサポートするための助成金や補助金制度を提供しています。

助成金の受給条件

結婚新生活支援事業には、「一般コース」と「都道府県主導型市町村連携コース」の2つが用意されており、助成金の受給上限額は、コースや年齢によって異なります。

コース	対象世帯	補助上限額
一般	39歳以下 世帯所得400万円未満（世帯年収約540万円未満に相当）	1世帯当たり30万円
都道府県主導型市町村連携	39歳以下 世帯所得400万円未満（世帯年収約540万円未満に相当）	夫婦ともに29歳以下：60万円 上記以外：30万円（いずれも1世帯当たり）

助成金の対象費用

助成金の対象となる費用は次の2つです。

新居の住居費には、新居の家賃、敷金・礼金、共益費、仲介手数料、新居のリフォーム費用などが含まれます。ただし、下記の費用は助成金の対象外となるため注意が必要です。

助成金の申請方法

市町村によって必要な書類や申請方法が異なります。詳細は自身が住んでいる市町村の役所・役場に直接確認してください。

≫自分の地域の支援制度を調べる

結婚に伴う引越しの注意点

結婚に伴う引越しの注意点は下記3つです。

結婚に伴う引越しをする場合は、役所の手続きや必要な費用、引越し業者の選定に注意する必要があります。それぞれのポイントを押さえておくことで、スムーズで安心な引越しが実現できるでしょう。

手続きを忘れずに行う

結婚と引越しには、多くの手続きを必要とするため、時間と手間がかかり大変です。手続きを忘れていると、公的な手続きの不備や二度手間となるリスクがあります。

姓名や住所の変更手続きを忘れていると、銀行口座やクレジットカードなどの利用に支障が出たり、郵便物や荷物が届かなかったりする可能性があるので注意しましょう。

必要な費用を明確にしておく

結婚に伴う引越しをする際は、結婚や引越しにかかる費用をあらかじめ明確にしておくことが大切です。引越しや新居の初期費用、新たな家具の購入でまとまった出費が必要になるため、必要な資金を確保していないと、新生活のスタートが不安定になってしまいます。

引越し業者の選定を慎重に行う

引越し業者によってサービス内容や品質、料金などに違いがあります。そのため、引越し業者の選定は慎重に行うべきであり、非常に重要です。

下記5つのポイントを参考にすれば、業者選びで失敗する可能性が低くなるので参考にしてください。

業者選定をする際は、大手だけでなく、地域密着型の業者も検討しましょう。地域密着型の業者は、広告にコストをかけていない分、料金が安くなります。以前大手で働いていた作業員も多く、作業の質は大手と変わらないことがほとんどです。

引越し業者の選び方と比較方法

引越し業者を決める際には、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。見積もりの比較やサービス内容の確認、利用者の口コミや評価を確認することで、安くて評判の良い業者を見つけられます。

見積もりを比較する際は、大手だけでなく、地域密着型の業者も含め、最低でも3社から見積もりを取るのがオススメです。地域密着型の業者を含めることで、最安値の業者を探しやすくなります。

見積もりを比較する際は料金だけでなく、下記の点もしっかりと確認しておきましょう。

複数の業者から見積もりを取得し、それぞれの料金体系やサービス内容を比較することで、最適な引越し業者の選択ができます。

引越し一括見積もりサイトで簡単見積もり

複数の引越し業者から見積もりを取得し、料金の比較や交渉を行うことで引越し料金は安くなります。しかし、引越し業者を自分で調べ、1社ずつ連絡をするのは時間と手間がかかる大変な作業です。

そんなときに便利なのが「引越し一括見積もりサイト」です。一度引越し情報を入力するだけで、複数の業者から見積もりが提示され、料金やサービス内容の比較が簡単にできます。

一括見積もりサイトを利用するメリット

一括見積もりサイトを利用するメリットは下記3つです。

複数の業者から同時に見積もりを出すことで価格競争が生まれ、より良い条件や安い料金を提示してくれるようになります。一括見積もりサイトでは、多数の引越し業者が登録しているため、自分に合った条件の業者を見つけやすいです。

一括見積もりサイトの中でも「引越し侍」は提携業者数が最も多く、全国規模で対応可能な大手の引越し業者から、地域密着型の業者まで幅広く見積もりの取得ができます。その結果、最安値の業者やサービスの良い業者、条件に合った業者選びが可能です。

一括見積もりサイトを利用するデメリット

複数の業者から見積もりを取るのに便利な一括見積もりサイトですが、下記のようなデメリットも存在します。

一括見積もりサイトから見積もりを依頼すると、多数の業者から一斉に電話やメールで見積もり連絡が入ります。業者からの押し売りや、常識外れの時間にかかってくることもあり、ストレスに感じてしまう人が多いです。

ストレスなく見積もりを取得したい人は、引越し侍の「ネット見積もり比較＆予約サービス」を利用するのがオススメです。電話やメールなしで、インターネットから簡単に見積もりの比較が行えます。

引越し費用を節約する3つのコツ

引越し費用を節約するコツは下記3つです。

結婚と引越しには多額の費用が必要となります。削れるところは削ってコストを抑え、新生活の負担を少しでも軽くしましょう。

引越し業者を比較検討する

引越し見積もりの比較検討は、引越し費用を抑えるのに最も重要なポイントです。引越し業者に引越しを依頼する際は、大手と中小企業を含めた3社以上の業者から、必ず相見積もりを取りましょう。

リーズナブルな家具を購入する

リーズナブルな家具の購入は、引越しや新生活の初期費用を抑え、負担を軽減させるのに効果的です。

結婚後は特に、新居での生活準備に伴う家具や家電の購入は大きな出費となります。無理なく長く使えるリーズナブルな家具を選択しておけば、余った予算で将来のための貯金や旅行など、豊かな結婚生活を送れるでしょう。

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家具・家電レンタルサービスを利用する

家具・家電レンタルサービスの利用は、引越し費用や初期費用を抑えるのに役立ちます。基本的な家具・家電を揃えるだけでも20万円程度は必要です。これに加えてカーテンや照明、生活用品などを揃える必要があるため、多くの世帯にとって大きな負担となります。

レンタルサービスを利用すれば、荷物が減って引越し費用が安くなるだけでなく、高額な初期費用の削減も可能です。

結婚に伴う引越しについての質問と回答

ここでは、結婚に伴う引越しについてよくある質問とその回答を紹介します。

結婚後、新居に必要な家具や家電はどのように準備するのがオススメですか？

A.新居に必要な家具や家電の準備には、下記の方法が考えられます。

新居への引越し時、不要な家具や家電の処分方法は？

A.不要な家具や家電の処分方法は下記の通りです。

結婚後の引越しでよく見られるトラブルとその対処法は？

A.結婚後の引越しでのトラブルとしては、下記のようなものが考えられます。

結婚と引越しのコストを抑えて豊かな新生活をスタート

結婚は人生の大きな節目ですが、引越しも同時に行うとなると、手続きや費用などで悩むことが多いでしょう。結婚と引越しをスムーズに進めるためには、下記のポイントが重要です。

婚姻届を提出するタイミングは引越し後が良いでしょう。婚姻届を提出すると自動的に住民票の住所が変更されるため、引越しと住所変更の手続きが一度で済みます。

役所で必要な手続きを把握しておけば、より効率的に手続きが進むので、事前に把握をして準備しておきましょう。

引越し見積もりの比較には、一括見積もりサイト「引越し侍」を利用するのがオススメです。引越し侍は、提携業者数が業界ナンバーワンの350社以上を誇るため、安くて評価の良い業者が必ず見つかります。

まずは無料で見積もりを依頼し、あなたの引越しの適正料金を把握するところから始めてみてください。