- 転勤が決まったけど何から始めるの?
- 転勤先での住居探しはどうしよう…
- 安く引越しする方法を教えて!
会社員として働いている人にとって転勤はつきものです。転勤の辞令は1か月前から2週間前に出されることが多く、急いで引越しの準備をしなければいけません。しかし、準備といっても、何から始めたらいいのか分からずに悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
初めまして引越し屋のミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は愛知県の中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事では、転勤で引越しする際のスケジュールと必要な手続きを解説。他にも、転勤先での住居探し、引越し業者の選び方などを紹介します。この記事を参考にすれば、スムーズな引越しができるようになり、新生活を快適にスタートできるようになります。
会社から引越しの予算を決められている場合は、複数社から見積もりを取得し、最安値の業者を探してみましょう。見積もりの比較には引越し一括見積もりサイトを利用するのがオススメです。業者を探す手間が省け、複数の見積もりを簡単に比較検討できます。
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転勤する際の引越し手続きを把握する
転勤を伴う引越しでは、通常の引越しよりも多くの手続きが必要です。各種手続きや新居探し、荷物の梱包など、スケジュールごとにやるべきことを把握し、一つずつ終わらせていきましょう。
- 単身赴任か家族全員で引越しするかを決める
- 新居を決める
- 引越し日を決める
- 引越し業者を選ぶ
- 賃貸・駐車場の解約手続き
- 役所・役場での手続き
- その他の手続き(インターネット、電気、ガス、水道など)
- 荷物の梱包
転勤が決まったらすぐにやること
転勤が決まったらすぐにやることは下記の通りです。
- 単身赴任か家族全員で引越しするかを決める
- 新居を決める
- 引越し日を決める
- 引越し業者に見積もりを依頼する
- 賃貸・駐車場の解約手続き
- 粗大ゴミ・不用品の処分
- 保育園・幼稚園の転園手続き
- 小学校・中学校・高校の転校手続き
- 梱包資材の準備
単身赴任か家族全員で引越しするかを決める
転勤をする際、単身赴任で行くのか、家族全員で引越しするかを決めるポイントはいくつかあります。
- 配偶者の仕事:配偶者が働いている場合、その仕事を続けられるかどうか。
- 子どもの教育:子どもの学校生活への影響や新しい場所での教育環境。
- 転勤の期間:転勤が短期間か長期間か。
- 生活環境:新しい場所が家族全員にとって適切な生活環境を提供できるか。
- 財政状況:家族を新しい場所に移すための費用。
- 心理的・感情的な要素:家族と離れた生活への適応力や心の準備
これらのポイントを元に、自分や家族にとって最も適した選択をしましょう。
新居を決める
転勤先で新居を決めるポイントは、単身赴任と家族帯同で異なります。
単身赴任の場合は下記の通りです。
- 立地:仕事場までのアクセスの良さ。
- 設備:冷蔵庫や洗濯機など、必要な生活設備が整っていること。
- コスト:生活コストを抑えられる物件。会社から支給される家賃補助額。
- 安全性:安全な地域に住むこと。
家族全員で移住する場合は下記の通りです。
- 立地:学校や仕事場、ショッピング施設や医療施設へのアクセス。
- 教育環境:子どもの教育環境の質。
- 生活環境:家族全員が快適に暮らせる住環境。
- 広さと間取り:快適に生活できるスペースと間取り。
- コスト:家族全員の生活を支えられるコスト。会社から支給される家賃補助額。
これらのポイントを考慮して、自分や家族に合った新居を探しましょう。新居を探す際には、慎重に検討することが重要です。
全国の賃貸物件を検索できる「アパマンショップ」や、単身赴任するのに最適な、家具・家電付きの部屋を探せる「レオパレス21」を利用してお部屋を探してみましょう。
オンライン内見を利用すれば、転勤先が遠く、新居探しで内見に行けない場合でも、部屋の間取りや設備、内装などを確認できます。ただし、騒音や日当たり、周辺環境などの細部を確認するのが難しく、オンラインでは把握できない場合があります。
引越し日を決める
引越し日を決める際は、下記のポイントを考慮すると良いでしょう。
- 転勤の日程:新しい勤務地での業務開始日と準備期間。
- 引越し業者のスケジュール:引越し業者の予約状況と見積もり。
- 学校の日程:子どもの学校の学期や学校行事の日程。
- 住居の契約状況:旧新の住居の契約状況、更新月、入居可能日など。
- 季節と天候:引越し作業を考慮した季節や天候。
- 連休や休日:有給休暇の使用と引越し業者の料金を考慮した連休や休日の利用。
- 新生活の準備:新居での生活を始めるための準備期間。
これらのポイントを考慮し、自分や家族の生活スケジュールに適した引越し日を決めることが重要です。
引越し業者に見積もりを依頼する
新居や引越し日が決定したら、引越し業者に見積もりを依頼します。引越し業者に見積もりを依頼する際のポイントは下記の通りです。
- 見積もりの時期:引越し繁忙期(3月~4月上旬)を避け、早めに見積もり依頼。
- 正確な情報提供:荷物の量や種類、旧居と新居の建物の詳細など、引越しに必要な情報を正確に伝える。
- 複数社の見積もり:適正価格の引越し業者を見つけるために、複数の業者から見積もりを取る。
- サービス内容の確認:料金以外にもサービス内容を詳しく確認する。荷造り、荷ほどき、不用品の処分、保険などの内容もチェック。
- 契約内容の確認:契約が決まったら内容を詳細に確認する。キャンセル料、料金変更、不測の事態に対する対応などを明確にする。
これらのポイントを参考にして、安くてサービスの良い引越し業者を探しましょう。業者の評判や口コミ、各社のサービス内容は、引越し一括見積もりサイトから確認できます。
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賃貸・駐車場の解約手続き
賃貸や駐車場を契約している場合、一般的には退去する1か月前までに解約の連絡をする必要があります。賃貸契約の解約は入居時に受け取った「解約通知書」に記入して、大家さんか管理会社に提出してください。
駐車場の解約手続きは、不動産会社や管理会社の窓口、または郵送や電話で行います。
解約手続き | 解約方法 | 必要書類 |
賃貸 | 大家さんか管理会社に連絡 | 「解約通知書」 |
駐車場 | 不動産会社や管理会社の窓口で解約 郵送・電話での解約 | 「駐車場使用契約解約届」 「駐車場解約申込書」 「印鑑」 |
粗大ゴミ・不用品の処分
使わなくなった家具、家電は旧居で処分しておくのが良いです。不要な荷物を処分しておけば、引越し料金が安くなり、荷造りの手間も軽減します。粗大ゴミ・不用品の処分方法は下記の通りです。自治体によって処分方法が異なるので確認しておきましょう。
- 自治体の粗大ゴミ回収サービス
- リサイクルショップで売却
- オークションサイト・フリマアプリで売却
- 引越し業者に不用品の回収を依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
- 不用品を必要としてくれる知人にゆずる
安い金額で処分できる、自治体の粗大ゴミ回収サービスや、買取してもらえる可能性がある、リサイクルショップなどを利用するのが良いでしょう。
保育園・幼稚園の転園手続き
小さなお子様がいるご家庭では、保育園や幼稚園の手続きが必要です。保育園と幼稚園では手続き場所や必要な書類が異なるのでしっかりと確認しておきましょう。
保育園の転園手続き方法
保育園の転園手続き手順は下記の通りです。
- 転居先の保育園を探す
- 欠員状況を確認して希望の保育園を決める
- 自治体に救済措置の有無を確認する(転居先の市民と同じ条件で選考してもらうことが可能になる)
- 現在住んでいる自治体に退園届を提出する
- 転居先の自治体に、必要書類を提出する
必要な書類は下記の通りです。
- 支給認定申請書
- 入園申込書
- 保育の必要性を証明するための書類
「就労証明書」「勤務予定証明書」「就労状況申告書」など父母両方分が必要 - 保育料決定のための税資料
- 「特別徴収税額の決定通知書」「所得課税証明書」「非課税証明書」
各自治体のホームページから必要な書類はダウンロードできます。
幼稚園の転園手続き方法
幼稚園の転園手続き手順は下記の通りです。
- 転居先の幼稚園を探す
- 欠員状況を確認して希望の幼稚園を決める
- 退園の連絡をする(いつ頃退園するのか伝えておきましょう)
- 転園に必要な書類を用意してもらう(転入予定の園に提出する在園証明書など)
- 退園届を提出する
- 転園先の幼稚園に必要書類を提出する
必要な書類は下記の通りです。
- 入園願書
- 住民票
- 在園証明書(引越し前の幼稚園で発行)
- その他自治体により指定された書類
自治体によって必要な書類が変わるので注意しましょう。途中入園であっても入園料がかかったり、指定の制服や通園バッグの購入が必要になる場合もあります。
小学校・中学校・高校の転校手続き
学校に通っているお子様がいるご家庭では、転校手続きが必要です。県外の学校へ転入する場合の手続きは下記の手順で行います。
小学校・中学校の転校手続き
県外の小学校・中学校への転校手続きは、下記の手順で行います。
- 自治体の市民課または市民窓口センターで、住民異動の手続きと一緒に転校の手続きを行う
- 窓口で受け取った書類と前の学校で受け取った書類を持参して新しい学校へ行く
高校の転校手続き
高校を転校する条件は、「公立」「私立」によって異なりますが、多くの学校で共通する条件が以下の3つです。
- 転校先の学校に欠員が出ている
- 転入学試験で合格
- 県外の高校からの転校であること
転入試験を受験するのに必要な書類は下記の通りです。
- 住民票
- 在籍証明書
- 成績証明書
- 校長の転学照会状
各高校によって必要な書類は異なるので確認しておきましょう。
梱包資材の準備
荷造り用の梱包資材を準備します。荷造りにかかる時間は、家族の場合だと2週間~3週間程度かかるため、早めの準備が必要です。引越し準備に必要な資材は下記の通りです。
必要な資材 | 資材の用途 | 必要数 | 入手先 |
ダンボール | 荷物の梱包 | 【単身】…小10枚/大10枚 【家族】…小20枚/大30枚 | ・引越し業者 ・ホームセンター ・インターネット |
テープ類 | ダンボールの組み立て 荷物の固定 | 1個~2個 | ・引越し業者 ・ホームセンター ・インターネット ・100均 |
梱包用紙 | 割れ物の梱包 隙間を埋める緩衝材 | 100枚~200枚 | ・引越し業者 ・インターネット |
エアキャップ | 割れ物・精密機器の梱包 | 1本 | ・ホームセンター ・インターネット |
はさみ・カッター | ダンボールやテープ、エアキャップを切る用 | 1個 | ・ホームセンター ・100均 |
布団袋 | 布団の梱包 | 2つ~5つ | ・引越し業者 |
ふとん圧縮袋 | 収納したままの布団の梱包 | 1つ~3つ | ・ホームセンター ・インターネット ・100均 |
ビニール袋 | 調味料や洗剤の梱包 | 10枚~20枚 | ・ホームセンター ・100均 |
ビニールひも・ハンディラップ | 細長い荷物をまとめる | 1個 | ・ホームセンター ・100均 |
油性マジック | ダンボールに行き先を記入 | 1本~2本 | ・100均 |
運搬作業用手袋 | 荷物の運搬・ケガ防止 | 1セット | ・ワークマン ・ホームセンター ・100均 |
ハンガーボックス | ハンガーに掛かった服の梱包 | 3本~6本 | ・引越し業者 |
引越し準備に必要な資材については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
引越し2週間前までにやること
引越し2週間前までにやっておきたいことは下記の通りです。
- 荷造りを開始
- 固定電話の契約変更
荷造りを開始
荷物の梱包をするときは、下記のものから順番に梱包していくとスムーズです。普段よく使っているものを始めに梱包してしまうと、取り出したくなったときに探すのが困難になってしまうので注意しましょう。
- 季節外れの衣類・履いていない靴
- 書籍・DVD・お客様用の食器
- すぐに使わない日用品
- 普段使っている生活用品
- 引越し当日まで使う日用品
固定電話の契約変更
固定電話の契約変更は下記の手順で行います。
- NTTに連絡
- 工事の予約
- 開通工事
契約変更に必要な情報は下記の通りです。
- 契約者氏名
- 現住所の電話番号
- 現住所と新しい住所(回線の有無)
- 新住所での開通希望日
- お支払い情報
新居で回線が引かれていない場合は工事が必要です。工事が必要な場合は申し込みから開通までに1か月ほどかかります。
引越し1週間前までにやること
引越し1週間前までにやることは下記の通りです。
- 役所・役場で各種手続き
- ライフライン(ガス・水道・電気)の手続き
- その他の手続き
役所・役場で各種手続き
役所・役場で必要な手続きは下記の通りです。
手続き | 手順 |
転出・転居届の提出 | 1.引越し前の役所・役場で「転出届」を提出「転出証明書」を受け取る 2.引越し先の役所・役場で「転入届・転出証明書」を提出 |
児童手当の住所変更 | 1.引越し前の市区町村の役所に「児童手当受給事由消滅届」を提出 2.引越し先の市区町村の役所に「児童手当認定請求書」を提出 |
要介護・支援認定の住所変更 | 詳細は各自治体によって異なる |
印鑑登録の住所変更 | 転出前に役所・役場で印鑑登録証を返納し、新しい市町村で再度印鑑登録を行う |
ペットの登録 | ・登録時に交付された鑑札を引越し先の保健所に持参して、引越し先の鑑札と交換 ・犬の登録事項変更届申請書を提出 |
役所・役場での手続きは以下の記事で詳しく解説しています。
ライフライン(ガス・水道・電気)の手続き
ライフライン(ガス・電気・水道)の手続き方法と手順は下記の通りです。
手続き | 手続き方法 |
ガス | ガス会社のWEBサイトまたは電話で申し込む |
電気 | 電力会社のWEBサイトまたは電話受付窓口から申し込む (連絡先は電気の領収書や検針票から確認) |
水道 | 各水道局へ電話または各水道局のホームページから行う |
その他の手続き
転勤を伴う引越しの際には、下記のような手続きも必要です。
手続き | 手続き方法 |
郵便物の転送申し込み | 近くの郵便局の窓口に転居届を提出 |
NHKの住所変更 | NHKのホームページから住所変更手続きを行う |
銀行口座の住所変更 | 銀行窓口、郵送、電話、インターネットのいずれかで住所変更手続きを行う |
携帯電話の住所変更 | 窓口、電話、インターネットのいずれかで住所変更手続きを行う |
新聞の継続・解約手続き | 新聞社のホームページから住所変更を行う |
インターネット・電話の解約、変更手続き | 電話またはインターネットから手続きを行う |
単身赴任か家族帯同を選ぶかによって準備が変わる
転勤の際に単身赴任を選ぶか、家族帯同を選ぶかによって、準備の内容や規模は大きく変わります。例えば下記のような事項です。
- 引越しの規模
- 新居の大きさ
- 必要な生活用品の量
- 子どもの学校変更などの手続き
- 配偶者の仕事が継続できるか
単身赴任の場合、引越しの荷物は少なめになり、新居も1人が生活するのに適した規模の物件を探します。しかし家族帯同の場合は、家族全員分の荷物を準備し、子どもがいる場合は学校の転校手続きや新しい学校への慣れる時間を考慮する必要があります。
単身赴任と家族帯同では準備が大きく変わるため、それぞれのライフスタイルとニーズに合わせて最適な準備を行うことが重要です。
単身赴任を選ぶメリット・デメリット
単身赴任を選ぶことは、1人の生活を管理するのが簡単で、家族生活への影響を最小限に抑える利点があります。しかし、家族との時間が減少し、寂しさや孤独を感じてしまうというデメリットもあります。
例えば、子どもが高校生で大学進学を控えている場合、単身赴任を選ぶことで子供の学業への影響を及ぼすことなく転勤できるでしょう。しかし、その結果、子どもの重要な時期を一緒に過ごすのが難しくなります。
単身赴任の選択は、あなたや家族の生活スタイルを考慮して慎重に行うべきです。
家族帯同を選ぶメリット・デメリット
家族帯同での転勤は、家族と一緒に新しい生活環境を経験する機会が得られますが、一方で配偶者や子どもの生活に大きな変化をもたらす可能性があります。
新しい場所での生活は家族全員にとって新たな経験となり、それが良い方向に作用すれば家族の絆を深めることも可能です。ただし、配偶者の仕事や子どもの学校など、全てが新しい環境に適応する必要があるため、ストレスを感じることもあるでしょう。
家族帯同での転勤は、家族全員が新しい生活に適応できるようサポートしながら、全体としてプラスになる経験を得られるように計画する必要があります。
転勤時の引越しにかかる費用と会社の負担
転勤時の引越し費用の負担額は会社によって異なります。一般的に会社負担となる費用は下記の通りです。
- 引越しに必要な基本料金
- 敷金・礼金・仲介手数料
- 新居の入居に必要な諸経費
- 交通費、宿泊費
引越しにかかる費用が全てカバーされるわけではないため、下記のような費用は自己負担が発生する可能性があります。
- 新たに購入した家具・家電代
- ピアノやバイク、ペットなど、特殊な荷物の運搬費用
- 荷造り・荷ほどきなどのオプションサービス費用
新居のインテリアや生活用品の購入費用は、従業員自身の負担となるのが一般的です。どこまで負担してくれるのかは会社によって異なるため、会社の規定をよく理解し、必要なら会社に詳細を確認しておきましょう。
引越し業者の選び方と比較方法
引越し業者を決める際には、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。見積もりの比較やサービス内容の確認、利用者の口コミや評価を確認することで、安くて評判の良い業者を見つけられます。
見積もりを比較する際は、大手だけでなく、地域密着型の業者も含め、最低でも3社から見積もりを取るのがオススメです。地域密着型の業者を含めることで、最安値の業者を探しやすくなります。
見積もりを比較する際は料金だけでなく、下記の点もしっかりと確認しておきましょう。
- 自分に必要なサービスの有無(エアコンの着脱、ピアノ運送、不用品の処分など)
- 無料でもらえる梱包資材の内容
- 補償内容
複数の業者から見積もりを取得し、それぞれの料金体系やサービス内容を比較することで、最適な引越し業者の選択ができます。
引越し一括見積もりサイトで簡単見積もり
複数の引越し業者から見積もりを取得し、料金の比較や交渉を行うことで引越し料金は安くなります。しかし、引越し業者を自分で調べ、1社ずつ連絡をするのは時間と手間がかかる大変な作業です。
そんなときに便利なのが「引越し一括見積もりサイト」です。一度引越し情報を入力するだけで、複数の業者から見積もりが提示され、料金やサービス内容の比較が簡単にできます。
一括見積もりサイトを利用するメリット
一括見積もりサイトを利用するメリットは下記3つです。
- 引越し料金が安くなる
- 引越し業者に連絡する手間が省ける
- 自分の引越し条件に合った業者を見つけられる
複数の業者から同時に見積もりを出すことで価格競争が生まれ、より良い条件や安い料金を提示してくれるようになります。一括見積もりサイトでは、多数の引越し業者が登録しているため、自分に合った条件の業者を見つけやすいです。
一括見積もりサイトの中でも「引越し侍」は提携業者数が最も多く、全国規模で対応可能な大手の引越し業者から、地域密着型の業者まで幅広く見積もりの取得ができます。その結果、最安値の業者やサービスの良い業者、条件に合った業者選びができます。
一括見積もりサイトを利用するデメリット
複数の業者から見積もりを取るのに便利な一括見積もりサイトですが、下記のようなデメリットも存在します。
- 営業電話やメールが多くなる
- 個人情報の取り扱い
- 一部の業者が未掲載
一括見積もりサイトから見積もりを依頼すると、多数の業者から一斉に電話やメールで見積もり連絡が入ります。業者からの押し売りや、常識外れの時間にかかってくることもあり、ストレスに感じてしまう人が多いです。
ストレスなく見積もりを取得したい人は、「SUUMO引越し見積もり」で見積もりを依頼するのがオススメです。SUUMO引越し見積もりは業界で唯一、電話番号の入力が任意となっているため、番号を入力しなければメールだけで業者とやり取りができます。
引越し一括見積もりサイトの選び方については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
引越し料金が安い日にち・時間帯を選ぶ
引越し料金は日にちや時間帯によって変わるため、可能ならば引越し料金が安い日にち・時間帯を選ぶと安く引越しできます。例えば、下記のような時期に依頼すれば、引越し料金は安くなる可能性が高いです。
- 引越し閑散期(6月、11月、1月)
- 午後便や時間指定のないフリー便
- 月末や月初以外の平日
反対に、就職や進学で引越し依頼が集中する3月、4月の引越し繁忙期では、通常期に比べて1.3倍~2倍の料金がかかります。
具体的な料金は各引越し業者の料金体系やサービス内容によって異なるため、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することが重要です。
急な引越しでも素早く準備するコツ
急な転勤は、引越し準備に十分な時間を取れないことが多いものです。限られた時間の中でも効率良く準備するためには、手続きと荷造りに集中する期間を設けることが重要です。また、引越し前日の準備をしっかりとしておけば、引越し当日の作業がスムーズに進みます。
荷造りと手続きに集中する期間
急な転勤でも効率良く準備を進めるためには、まずは手続きと荷造りに集中する期間を設けることが重要です。荷造りは時間がかかる作業のため、なるべく早めに始めましょう。
引越しの種類 | 荷造りにかかる時間の目安 | 必要なダンボールの目安 |
単身赴任 | 1週間~2週間 | 小10枚/大10枚 |
家族の引越し | 2週間~3週間 | 小20枚/大30枚 |
急な転勤の場合は、手作りのやることリストを作り、優先度順に処理していくと効率的です。また、荷造りは日常生活に必要ないものから順番に梱包していくとスムーズに進行します。
引越し当日までに荷造りが終わらない場合は、引越し業者に追加で荷造りを依頼できます。ただしオプションサービスの追加料金は、一般的には自己負担となるため注意が必要です。荷造りにかかる料金の目安は、1万円~3万円程度。
引越し前日の準備
引越し前日の準備としては、日常生活に必要な最低限の品を手元に残し、それ以外の荷物は全て梱包しておくのが望ましいです。
引越し当日は、引越し業者が到着してからの作業が主となり、自身で荷物をまとめる余裕はありません。そのため、前日までに全ての荷物をまとめてしまい、当日はスムーズに作業が進められるようにしておきましょう。
引越し当日に行うこと
引越し当日は、旧居、新居、それぞれでやるべきことがあります。
旧居では、引越し当日まで使っていた日用品の梱包や引越し業者への指示、ライフラインの使用停止手続き。新居では、ご近所への挨拶やライフラインの使用開始手続き、搬入した荷物の確認などが必要です。
引越し当日に旧居で行うこと
引越し当日に旧居で行うことは下記6つです。
- 引越し当日まで使っていた日用品の梱包
- 引越し業者への指示
- 引越し料金の支払い
- ライフラインの使用停止
- 荷物の最終確認
- 旧居の明け渡し・鍵の返却
引越し当日に旧居で行うことは、荷物の最終確認、設備のチェック、鍵の返却が主な作業となります。
引越し業者に荷物を運んでもらう前に、全ての荷物が適切に梱包されているか確認が必要です。このとき、鍵や貴重品、重要な書類など、必要なものが梱包されてしまわないように注意しましょう。
部屋全体を見渡して、設備等に問題がないか確認し、最後に鍵を管理人等に返却します。鍵の返却は郵送でも可能です。
引越し当日に新居で行うこと
引越し当日に行うことは下記5つです。
- 荷物の搬入確認
- 家具の設置
- 設備のチェック
- ご近所への挨拶
- ライフラインの立ち合い手続き
引越し当日に新居で行うことは、荷物の搬入確認、家具の配置、設備のチェックが主な作業となります。
荷物が新居に到着したら、まずは全ての荷物がそろったことを確認しましょう。家具の大まかな配置を決め、必要に応じて引越し業者に動かしてもらいます。設備のチェックも行い、何か問題があればすぐに大家または管理人に連絡してください。
引越し挨拶をして良好な関係を築く
引越しをするときは、ご近所さんに挨拶をするのがマナーです。手土産を持参して挨拶に行くことで、ご近所さんと良好な関係を築け、新しい地域に早くなじめます。
引越しの挨拶をする範囲は、下記の表を参考にしてください。
住居形態 | 挨拶に行く範囲 |
戸建て | ・自分の家から見て向かい3軒 ・両隣の家 ・後ろの家 ・後ろの家に隣接する両隣の家 |
集合住宅 | ・上下左右の4軒 |
引越し挨拶のマナーについては、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
引越し後に必要な手続き
引越し後に必要な手続きは下記の通りです。引越し後1週間程度を目安に行いましょう。
必要な手続き | 手続き場所 |
転入届の提出 | 役所・役場 |
マイナンバーカードの住所変更 | 役所・役場 |
児童手当の住所変更 | 役所・役場 |
印鑑登録 | 役所・役場 |
国民年金住所変更 | 職場 |
運転免許証の住所変更 | 運転免許試験場、運転免許センター、警察署のいずれか |
自動車の保管場所証明の申請 | 警察署 |
車検証の住所変更手続き | 陸運局、軽自動車検査協会 |
クレジットカードの住所変更 | インターネット、電話、店頭窓口 |
インターネット・電話の設定 | 電話、インターネット |
これらは基本的な手続きですが、具体的な手続きは各個人のライフスタイルや状況によりますので、詳細は各機関に確認してください。新しい地域の情報を得るためには、地元のコミュニティセンターや商工会議所に足を運ぶのも良いでしょう。
家電レンタルサービスを利用して引越しコストを軽減
単身赴任の場合は、家電レンタルサービスの利用をオススメします。家電レンタルサービスを利用することで引越し費用を抑え、引越し先での生活に必要な家電製品を揃える手間を省けます。
家電レンタルサービスを利用するメリットは下記の通りです。
- 引越し費用を抑えられる
- 家電製品を揃える手間を省ける
- 故障した際の対応が楽になる
ただし、家電レンタルサービスを利用する場合は、下記の点に注意する必要があります。
- 契約期間:解約条件や最低契約期間を確認し、違約金が発生しないように注意が必要。
- 費用:レンタル料金の他に、配送費や初期設定費、解約時の回収費用など、追加で発生する費用についても確認が必要。
- 保証・メンテナンス:故障や不具合の際のサービス内容や対応を事前に確認し、不明な点があれば業者に問い合わせる。
- 商品の種類と質:自分のニーズに合った商品を選ぶため、商品の種類や品質、新品か中古かをチェックする。
- サービスの評判:利用者のレビューや評判を確認し、サービスの内容を把握する。
単身赴任の場合は通常、期間が限られているため、家電製品を新たに購入するのはコスト面や引越しの手間から見ても非効率な場合が多いです。必要な家電をレンタルすることで、初期費用を抑え、必要な期間だけ利用できます。
また、レンタルの場合、故障や不具合が発生したときのメンテナンスも業者が行ってくれるため、利用者の手間を省けます。
例えば、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの大型家電は、新たに購入すると高額な初期投資が必要です。
しかし、これらの家電をレンタルすることで初期投資を抑え、単身赴任が終わった後の引越しでも、自身で家電を運ぶ必要がなく、引越しの手間を大きく軽減できます。
単身赴任では、期間が限定的であること、引越しの手間を省くこと、初期投資を抑えることを考慮すると、家電のレンタルは有効な選択肢です。新たに家電を購入するのではなくレンタルすることで、引越しの際の負担を軽減できます。
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修理・交換設置 | 無料 |
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引越しコスト・手間を削減!
転勤を伴う引越しについてよくある質問と回答
ここでは、転勤を伴う引越しについてよくある質問とその回答を紹介します。
転勤が決まった場合、単身赴任と家族全員での引越し、どちらが良いのでしょうか?
A.それは各家庭の状況によります。単身赴任は引越し費用や新居の準備が抑えられる一方で、家族との別居生活が必要です。家族全員で引越しする場合、家族と一緒にいられるメリットがありますが、引越しや新生活の準備に、より時間と費用がかかります。
引越し業者はどのように選べば良いですか?
A.一括見積もりサイトを利用して、複数の引越し業者から見積もりを取ることをオススメします。見積もりは価格だけでなく、サービス内容も比較しましょう。
また、引越し料金が安くなる日にちや時間帯も考慮してみてください。例えば、平日や閑散期に引越しを行うと、費用を抑えられる可能性が高くなります。
引越し後、何から始めれば良いですか?
A.引越し後は、役所・役場で生活に必要な手続きを行いましょう。その後、新しい生活環境を整えるために必要な家具や家電を揃え、生活環境を整えるのが良いです。単身赴任の場合は、家電レンタルサービスを利用すると、費用と手間を抑えられます。
転勤で引越しするときの全体的な流れと重要なポイント
転勤に伴う引越しは、単身赴任か家族全員での引越しかで選択が分かれます。単身赴任の場合は手間と費用が抑えられますが、家族との別居生活になるのは大きなデメリットです。
一方、家族全員での引越しは新生活に適応する時間や費用は増えるが、家族と一緒にいられるメリットがあります。
転勤を伴う引越しで特に重要なポイントは下記6つです。
- 単身赴任か家族全員での引越かで準備と費用が変わる
- 会社の支援を確認し、自己負担を減らす工夫が必要
- 引越し業者の見積もりは複数比較し、サービス内容もチェックする
- 引越し料金が安くなる日にち・時期を狙って料金を抑える
- 引越し後の手続きは早めに行う
- 単身赴任の場合、家電レンタルサービスの利用を検討する
転勤に伴う引越し費用は、基本的に会社が負担します。しかし、荷造り・荷ほどきなどのオプション費用は自腹になる場合があるため、会社への確認が必要です。
「引越し費用の負担上限○万円まで」「複数社の見積もりを見積もりを提出する」などの条件を出された場合は、一括見積もりサイトを利用して複数の業者から見積もりを取得し、料金やサービス内容を比較検討してください。
また、引越し後は手続きを早めに行い、家具や家電を揃えて生活環境を整えましょう。単身赴任の場合は、家電レンタルサービスを利用すると、引越しの手間とコストを抑えられるのでオススメです。ぜひ参考にしてください。
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