引越しの際、食器の梱包方法は重要なポイントの一つです。食器の中でもワイングラスは特に破損しやすいため、適切な梱包をしなければなりません。
ワイングラスの梱包が雑になってしまうと、トラックで運搬する際の揺れや衝撃で割れてしまうので注意しましょう。
適切な梱包方法を知っていれば、破損のリスクを軽減させて、大切なワイングラスを安全に運べるようになります。
初めまして、ミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は愛知県の中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事ではプロが実践するワイングラスの梱包方法を解説。この記事を読むと、適切なワイングラスの梱包ができるようになり、運搬時の揺れや衝撃から大切なワイングラスを守ることができるでしょう。
ワイングラスは割れやすいため、梱包が非常に重要です。大切なワイングラスを守るためにも、今から解説する梱包方法を実践してみましょう。
梱包ノウハウを習得して、強度に優れた梱包をしましょう!
ワイングラスの特徴と梱包方法の重要性
ワイングラスには、ボルドー・ブルゴーニュ・白ワイン・シャンパングラスなど、種類によって形状や大きさが異なります。それぞれの種類によって、香りや味わいを最大限に引き出すための形状が設計されています。
ワイングラスは種類によって形状が異なるため、梱包時にはその種類に応じた適切な方法が必要です。
ワイングラスの形状と構造
ワイングラスは、細くてもろい素材で作られているため、梱包時には形状や構造に注意が必要です。
ワイングラスは一般的にガラスやクリスタルで作られており、非常にもろく簡単に割れる素材であることが特徴。
形状や構造によって、割れやすさが異なります。例えば、シャンパングラスは、細長い形状が特徴的であり、もろい素材に加えて形状が複雑なため、割れやすいとされています。ワイングラスは形状や構造に注意が必要であり、梱包方法には適切な方法が必要です。
梱包方法による破損の違い
梱包方法によって、荷物の揺れや振動に対する耐性が変化し、破損の程度が異なります。例えば、梱包用紙で巻いた梱包方法では、緩衝材としての効果が弱く、荷物の振動や衝撃に弱いため、破損の程度が大きくなる可能性があります。
特に大切なグラスはダンボールを使って梱包強度を高めるなど、荷物に応じて適切に選択することが重要です。
適切な梱包方法の選び方
ワイングラスの梱包方法を選ぶ際には、荷物の性質や移動の方法に応じた適切な方法を選択することが重要です。
長距離の引越しの場合は、荷物が長時間振動にさらされるため、適切な緩衝材を使った梱包が必要です。一方、近距離の引越しの場合は、梱包用紙で巻く程度の梱包でも問題ないことがあります。
ワイングラスの梱包方法
食器の梱包の中でも特に気をつかうのが「ワイングラス」。梱包方法が分からなくて、雑に紙などで包んでしまう人もいますが、それだけでは破損してしまう可能性が高いです。なぜなら引越しをする際は下記のような負荷が荷物にかかってしまうからです。
- 作業員が運搬時の「揺れ」や「衝撃」
- トラック走行時のカーブによる「揺れ」
- 凸凹道を走行時の上下の「衝撃」
上記の負荷に荷物が耐えるためには、適切な梱包が非常に重要です。特にワイングラスは繊細で破損しやすいため、より丁寧な梱包を必要とします。
梱包用具の準備
ワイングラスを梱包する際は、基本的には梱包用紙を使用します。特に大切なグラスなどは、梱包強度を上げるためにダンボールが必要です。
梱包用紙はクッション材としての役割を果たし、ワイングラスを守るために必要不可欠です。梱包用紙は柔軟性があるため、ワイングラスに合わせて自由自在に形を変えることができます。
梱包用紙は引越しを依頼した業者からもらうことができます。100均やネットからも入手可能です。
ワイングラスを梱包するのに必要な道具は下記の通りです。
- ダンボール(箱詰め用)
- ダンボールを切ったもの(梱包用)
- 梱包用紙(新聞紙でも可)
- カッター
- ガムテープ
梱包用紙を使った梱包方法
業者からもらった梱包用紙を使って梱包する方法を解説します。梱包用紙がない場合は新聞紙でも代用可能です。
1.最初にステム(脚)に巻き付ける用の細長くした梱包用紙を用意します。小さく切った梱包用紙を折り畳んで、細長くした状態を作ってください。
2.細長くした梱包用紙をステム(脚)に巻き付けましょう。
強度を上げるワンポイント
ステムは繊細な部分になるので梱包用紙を巻いて梱包強度を上げます。(ほどけてしまう場合はテープで止める)
3.広げた梱包用紙の隅に、ワイングラスを横にして置きます。
4.梱包用紙の隅をステムに巻き付けながら包んでください。
5.半分ほど包んだところで底面の梱包用紙を折りこみます。
6.グラスをくるくると包みこんで筒状にします。
6.最後に飲み口側の余った梱包用紙をグラスの内側に詰め込んで完成です。
ダンボールを使った梱包方法
ワイングラスの梱包強度を上げたい場合はダンボールを使って梱包します。
グラスの大きさに合わせてダンボールを切る手間がありますが、特に大切なワイングラスは、強度が上がるダンボールを使って梱包するのがオススメです。
ダンボールを使った梱包は以下の手順で行います。
1.ダンボールを切り開いてワイングラスを1周巻ける大きさのものを用意します。
2.用意したダンボールの隅にワイングラスを横にして置きます。
3.グラスの高さより少し高い位置にペンでマークをしてください。
4.マークした位置でダンボールを切ります。
5.次の工程でワイングラスを巻きやすくするために、作ったダンボールの縦ラインに合わせて折り筋を付けておきましょう。
6.折り筋を付けたダンボールにワイングラスを横にして置き、ダンボールを巻いていきます。最後にガムテープで止めれば完成です。
ダンボール梱包のワンポイント
ワイングラスより少し長いダンボールで梱包しておくと、箱詰めの際に軽めの台所用品を上に乗せることができます。
ワイングラスの箱詰め方法
ワイングラスのような破損しやすい食器を梱包する場合は、雑に箱に入れてしまうと運搬中の振動や衝撃で破損してしまう可能性があります。大切なグラスを守るためには、適切な箱詰め方法が重要です。
ワイングラスは横からの力に弱いため、ダンボールに箱詰めをする際は必ず立てていれてください。
グラスやカップは上下互い違いになるように詰める
グラスやカップは、上下互い違いに詰めていくと隙間なく詰めることができます。隙間があると食器が動いてしまうため、緩衝材などを使って隙間をなくすことが重要です。
ワイングラスを入れたらダンボール仕切る
ワイングラスを箱に詰めたら、ダンボールで仕切ることが重要です。ダンボールで仕切ることによって強度が増し、より安全に運搬できます。
ワイングラス・カップの箱詰め方法は、次の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
引越し保険で事故に備える
引越し保険とは、引越し作業中に生じた荷物の破損や紛失などのトラブルに対して、一定の補償金額を支払う保険のことです。引越し業者によっては保険加入が義務付けられている場合もありますが、任意で加入も可能です。
引越しの際には荷物を運ぶ過程でさまざまな事故が起こる可能性があるため、保険に加入しておくことで安心感が得られます。
引越し保険の種類
引越しの保険には、引越し業者が加入している「運送業者貨物賠償責任保険」と、個人が加入する「引越荷物運送保険」の2種類があります。
- 引越し業者の「運送業者貨物賠償責任保険」
- 消費者の「引越荷物運送保険」
引越し業者の「運送業者貨物賠償責任保険」
「運送業者貨物賠償責任保険」とは、引越し業者が荷物の輸送中に発生した事故によって生じた損害を補償する保険のことです。
荷物が破損したり、紛失したりした場合に補償がされます。引越し業者が契約をしている保険であり、依頼人が追加で保険料を払う必要はありません。
消費者の「引越荷物運送保険」
個人が「引越荷物運送保険」に加入することで、より充実した補償を受けることができます。引越荷物運送保険には、引越し業者が責任を持たない損害や、運送業者貨物賠償責任保険の補償額が足りない損害なども補償されます。
まとめ:適切な梱包方法でワイングラスの破損を防ぐ
引越しの際、ワイングラスの梱包方法は重要なポイントの一つです。ワイングラスは繊細なガラス製品であり、引越し時に破損することがよくあります。ワイングラスの特徴や梱包方法を理解し、ワイングラスを安全に運びましょう。
ワイングラスを梱包するポイントは下記3つ。
- 梱包用紙を使って梱包する
- ダンボールで巻いて梱包強度を高める
- 上下互い違いに隙間なくダンボールに詰める
また、引越し作業中に生じた荷物の破損や紛失は、引越し保険に入っておけば補償されるので安心です。補償内容や加入については、見積もり時にしっかりと確認してください。
引越しを安全に行うためには、荷物の梱包が非常に重要です。梱包方法が分からないと大切な荷物が破損してしまう可能性があります。以下の記事を参考に適切な梱包ができるようになりましょう。