- 引越しの搬出時間ってどのくらいかかる?
- 天候によって搬出時間は変わる?
- 搬出をスムーズにするために必要なことは?
引越しの搬出時間は事前の準備や天候、周囲の状況によって変化します。搬出作業をスムーズに進めるためには、しっかりとした準備が必要です。
初めまして引越し屋のミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は愛知県の中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事では、引越しの搬出時間に関するポイントを紹介します。また、引越しの準備や手順についても解説しました。この記事を参考にすれば、引越しの搬出時間に関する悩みや疑問が解決し、スムーズな引越しができるようになります。
引越し業者の選び方についても紹介しました。大手引越し業者と地域密着型の業者の違いや、評判や口コミを確認する方法など、引越し業者選びのポイントを解説しています。評価の良い業者を選べば、引越し作業にかかる時間の短縮につながります。
業者選びで失敗したくない人は、下記の記事を参考にしてください。
≫引越し一括見積もりサイト7社を徹底比較|最安値で引越しできるオススメサイトを紹介!
引越しの搬出時間を決める5つの要素と注意点
引越しをする際は、下記5つの要素によって搬出時間が決まります。荷物の量が多ければ、当然のように搬出時間は長くなり、住居の階層や、周辺の道路状況によっても搬出時間は変わります。
- 荷物の量
- 住居周辺の道路状況
- 住んでいる階層
- 養生が必要な箇所の違い
- 解体が必要な家具の数
マンションなどの集合住宅では、エントランスやエレベーターの養生が必要です。ドアや床、エレベーター内の養生をするため、搬出時間は長くなります。
他にも、解体が必要な家具の有無によって搬出時間は変わります。解体に時間がかかる家具は下記のようなものです。
- 3枚扉以上の洋服タンス
- ベッド
- 海外製の家具
特に北欧家具を扱う「IKEA」の商品は、解体や組み立てが難しい家具が多いため、作業時間に大きな影響を及ぼします。そのためIKEA商品の運搬を断る業者も多く、別途料金がかかる場合もあります。
搬出時間を短縮するには荷造りも重要です。しっかりと荷物の梱包をしておけば、搬出経路が確保され、スムーズに荷物を運び出せるようになります。
反対に荷造りが不十分だと、下記のようなトラブルにつながるため要注意です。
- 荷物を運んでもらえない
- 搬出経路が確保できない
- 荷物の梱包で追加料金がかかる
引越しの搬出にかかる時間の目安
荷物の搬出にかかる時間は引越し条件によって異なります。単身の引越しは、基本的に1時間~1時間半で完了します。家族の引越しは、基本的に2時間~3時間で完了です。
ただし、上記項目で説明した通り、引越しの条件によって作業時間が前後するということは、頭に入れておきましょう。
集合住宅の高層階から引越しをする場合は、搬出するにあたって、住民の方への配慮やエレベーター待ちなどが必要です。そのため戸建てやアパートからの搬出よりも作業時間は長くなります。
引越し当日の搬出作業の流れ・必要な時間
引越し当日の搬出作業の流れと必要な時間は下記の通りです。
- 住居の養生【10分】
- 荷物の搬出【1時間~3時間】
- 積み忘れの確認【5分】
ステップ1:住居の養生【10分】
荷物の搬出中に建物がキズつかないように養生を行います。壁にはプラダンを貼り、床や階段にはマットを敷いてキズつかないようにします。養生にかかる時間は、アパートの場合は5分前後、戸建ての場合だと10分前後必要です。
集合住宅では、エントランスのドアや床、エレベーター内を養生するためプラスで5分前後かかります。
ステップ2:荷物の搬出【1時間~3時間】
荷物の搬出はダンボールや衣装ケースなどの小物から始まり、小型家具、大型家具の順番で搬出します。荷物の搬出にかかる時間は、単身の引越しで1時間~1時間半、家族の引越しで2時間~3時間です。
引越しの条件によって搬出時間は前後します。例えば下記のような作業は、搬出時間に大きく影響します。
- 集合住宅の高層階からの引越し
- 解体が面倒な家具の運搬
- 特殊作業(吊り下げ・高所作業車)などが必要
ステップ3:積み忘れの確認【5分】
荷物の搬出が終わったら、作業員と各部屋を見て回り、積み忘れたものがないかを確認します。積み忘れの確認は5分前後で完了です。下記の荷物は積み忘れが多いので注意しましょう。
- 照明器具
- 物干し竿・台
- 自転車
引越し先が遠い場合は要注意です。積み忘れに気付くのが遅れてしまうと、旧居まで戻るのに時間がかかり、引越しがスムーズに終わらなくなります。
搬出作業をスムーズにするための準備
搬出作業をスムーズにするためには、業者の段取りだけでなく、依頼者がしっかりと引越し準備をしておく必要があります。引越し当日までに必要な準備は下記3つです。
- 荷物をしっかりと梱包する
- 家電を運ぶ準備をしておく
- 不用品を処分しておく
荷物をしっかりと梱包する
搬出作業をスムーズにする上で重要なのが荷物の梱包です。荷物がしっかりとダンボールに梱包されていれば、搬出経路の確保ができ、すぐに搬出作業に取り掛かれます。
引越し当日までに梱包作業が終わらず、部屋が荷物で散乱していると、搬出経路の確保や荷物の搬出ができません。梱包できていない荷物は業者に運んでもらえないため、後日自分で運ぶか、追加料金を払って作業員に梱包してもらう必要があります。
荷造りにかかる時間の目安は、単身の引越しで1週間~2週間、家族の引越しで2週間~3週間かかります。引越し日が決まったら早めに予約をして、準備期間の確保をしておきましょう。
荷物の梱包方法が分からない場合は、下記の記事を参考にしてください。
≫【写真で解説】引越し荷造りのコツ34選|プロの梱包ノウハウで安心・安全!
「おまかせプラン」で荷造りの手間を省く
引越し業者が用意する「おまかせプラン」を利用すれば、荷造り~荷ほどきまで全て業者が行ってくれます。引越し当日まで普段と変わらない生活を送りたい人、荷物を梱包する時間がない人にオススメです。
家電を運ぶ準備をしておく
引越しの準備で大切なことは荷物の梱包だけではありません。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を運ぶ準備をしておくと、搬出作業がスムーズです。
冷蔵庫や洗濯機は搬出をする前に、水抜き(庫内・槽内にたまっている水を抜く作業)が必要です。水抜きを行わずに運搬すると、故障の原因となってしまうので、必ず引越し前日の夜までには行いましょう。
冷蔵庫・洗濯機の水抜き方法は下記の記事で解説しています。
冷蔵庫の中は必ず空にしておく
冷蔵庫のトラブルでよくあるのが、中身を出し忘れているケースです。冷蔵庫は中身が入ったままだと運搬できないため、中身を梱包するまで運び出せません。引越し前日の夜までには、中身をクーラーボックスなどに出してコンセントを抜いておきましょう。
冷蔵庫の中身の梱包方法は下記の記事を参考にしてください。
≫【引越し準備】冷蔵庫の中身を入れたまま運べない3つの理由を解説!
不用品を処分しておく
引越し前に不用品を処分しておけば、運ぶ荷物が減って搬出作業がスムーズに進みます。他にも、荷物が減って引越し料金が安くなる、新居の部屋を広々と使えるなどのメリットがあります。
不用品の処分方法は下記を参考にしてください。
品目 | 処分方法 |
タンス、ベッド、ソファーなどの粗大ゴミ | 1.行政の粗大ゴミ回収を利用 2.引越し業者に処分を依頼 3.不用品回収業者に依頼 |
エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機 | 1.指定引取場所に持ち込む 2.引越し業者に引き取りを依頼 3.リサイクルショップで買い取ってもらう |
炊飯器、ゲーム機、ドライヤーなどの小型家電 | 各自治体の回収場所で処分 |
引越し当日、旧居で必要な手続き・作業
引越し当日、旧居で必要な手続き・作業は下記の通りです。
- 引越し料金の支払い
- 搬出作業の立会い
- ガスの閉栓手続き
- 旧居の清掃
- 鍵の返却、退去手続き
引越し料金の支払い
引越し料金の支払いは引越し当日の作業前に行います。現金払いだけでなく、各種カード払いにも対応可能です。カード払いを選択される方は、見積もりの際に「カードで支払いを希望する」ということを営業員に伝えておきましょう。
搬出作業の立会い
荷物の搬出・搬入の際は、作業が終わるまで依頼人の立会いが必要です。立会いが必要な理由は下記3つです。
- 運搬する荷物の指示
- 積み忘れ・降ろし忘れの確認
- 荷物の盗難・紛失を防ぐ
引越し作業の立会いには、荷物の盗難や紛失などのトラブルを避けるだけではなく、作業をスムーズにする役目があります。依頼人の都合が悪く立ち会えない場合は、家族や友人などが代理で立ち合うことも可能です。
ゴミの処分
引越し日までにしておきたいのが、燃えるゴミ、燃えないゴミなどの生活ゴミの処分です。生ゴミの運搬は業者に断られるため、新居まで自分で運び処分しなければなりません。自治体のゴミ収集日を確認し、タイミングを合わせてゴミの処分をしておきましょう。
ガスの閉栓手続き
基本的にガスの閉栓作業の立会いは不要です。ガスの元栓を閉めて退去すれば完了します。ただし、下記のケースは立会いが必要です。
- 作業員がガスメーターの設置場所に立ち入れない
- ガス機器の取り外しを依頼している
- 補償金の返金がある
オートロックの建物や室内にガスメーターが取り付けられている場合は、立会いが必要です。
旧居の清掃
日頃清掃をこまめにしてキレイに見えるお部屋でも、大型家具や家電を撤去した床には、ホコリや汚れがたまっています。最低限のマナーとして、退去前に掃除機や水拭きをしてキレイにしておきましょう。
建物の自然損耗は大家が負担するが、子供の落書きやたばこのヤニ汚れなどは入居者が負担することになります。退去費用を抑えるためにも、旧居の清掃はきちんとしておきましょう。
賃貸の原状回復については下記の記事で解説しているので参考にしてください。
鍵の返却、退去手続き
退去手続きは解約通知と鍵の返却をもって完了します。鍵の返却は郵送でも可能です。国土交通省が定める原状回復のガイドラインを理解して、余計な請求をされないように注意しましょう。
退去費用の請求金額に納得ができない場合は、その場でサインをしないことが重要です。サインをしなくても退去は完了するので安心してください。
引越し当日の搬入作業の流れ・必要な時間
引越し当日の搬入作業の流れと必要な時間は下記の通りです。
- 新居の養生【15分】
- 荷物の搬入【1時間~2時間30分】
- 設置した家具の配置確認【5分】
- 家具、家屋のキズ確認【5分】
ステップ1:新居の養生【15分】
荷物の搬入をする前に新居の養生を行います。旧居と同じく、壁にはプラダンを貼り、床や階段にはマットを敷いてキズつかないようにします。養生にかかる時間はアパートの場合で5分前後、戸建ての場合は10分前後です。
養生をする前に各部屋の床やクロス、階段などにキズがないか隅々まで確認しておきましょう。搬入時についたキズなのか、搬入前からあったキズなのか分からずにトラブルになるケースがあります。
ステップ2:荷物の搬入【1時間~2時間30分】
荷物の搬入をする際は下記の手順で行います。
- 大型家具・家電を搬入
- 小型家具を搬入
- ダンボールや衣装ケースなどの小物を搬入
搬入に必要な時間は、単身の引越しで1時間前後、家族の引越しで2時間~2時間半前後です。
レイアウト図を作成して搬入作業をスムーズにする
搬入作業をスムーズにするためには、レイアウト図の作成が重要です。家具や家電の配置を細かく記入したレイアウト図を、引越し当日までに作成しておきましょう。作成したレイアウト図を作業員に渡しておけば、段取り良く搬入してくれます。
ステップ3:設置した家具の配置確認
荷物の搬入が全て終わったら、適切な場所に家具が設置されているかを確認しましょう。タンスや冷蔵庫などの重量物を動かすのはプロでないと難しく、無理に動かすと床やクロスをキズつけてしまう可能性があります。
業者によっては、引越し後半年以内であれば、一度だけ家具移動ができるサービスを提供しています。
ステップ4:家屋のキズ確認
新居の養生を撤去したら、家屋にキズがついてないかを確認してください。搬入時に通る回数の多い、廊下や階段はキズつけやすい箇所になるので細かくチェックしましょう。
キズの確認は必ず引越し当日に行う
引越しから数日たって発見したキズは、搬入時についたキズなのか、あとから付いたキズなのか判断ができません。キズの確認は必ず当日に行い、発見した場合はすぐに業者に連絡しましょう。キズを確認した上で補償をしてくれます。
引越し当日に新居で必要な手続き・作業
引越し完了後、新居でやらなければならない作業や手続きは下記3つ。
- 近隣住民への引越し挨拶
- ライフライン(電気・水道・ガス)の開栓、開通手続き
- 荷物の開梱作業
近隣住民への引越し挨拶
引越しをするときは、ご近所さんに挨拶をするのがマナーです。挨拶に行く際は、できるだけ家族全員で訪問し、家族構成を伝えておくのが良いでしょう。事前に家族構成を伝えておけば、子供やペットの泣き声が原因で、騒音トラブルになってしまうのを防げるからです。
住居形態別の引越し挨拶を範囲
引越しの挨拶をする範囲は、住居形態によって異なります。
住居形態 | 挨拶に行く範囲 |
戸建て | ・自分の家から見て向かい3軒 ・両隣の家 ・後ろの家 ・後ろの家に隣接する両隣の家 |
集合住宅 | ・上下左右の4軒 |
引越し挨拶のマナーやオススメの手土産は下記の記事で解説しています。
ライフライン(電気・水道・ガス)の開栓、開通手続き
引越し先で使用する電気・水道・ガスなどの開栓、開通手続きが必要です。下記の表から手続き方法や立会いの有無を確認しておきましょう。
手続き | 手続き方法 | 立会いの有無 |
電気 | 電話・インターネット | 不要 |
水道 | 電話・インターネット・郵送 | 不要 |
ガス | 電話・インターネット | 必要 |
荷物の開梱作業
引越し後の荷物の開梱作業にかかる時間は、1週間~1か月程度です。面倒な開梱作業は後回しにしてしまう人が多いですが、下記のコツを押さえておけば効率的に荷ほどきが行えます。
- 【梱包時】新居で収納する場所をダンボールに記入しておく
- 【梱包時】そのまま収納しておくものはまとめて梱包する
- 【開梱時】すぐに使うものから開ける
引越し業者選びのポイント
引越し業者には、大手の業者から地域密着型の業者までさまざまな種類があります。それぞれの業者には特徴があり、選ぶ際には各業者のメリット・デメリットを考慮することが大切です。
大手引越し業者の特徴とメリット・デメリット
大手引越し業者は全国に支店を持ち、高い知名度と信頼性があります。多くのスタッフを抱えているため、引越し作業の規模が大きい場合でも迅速かつスムーズに対応できます。
大手はサービスやプランが充実しており、特殊作業(高所クレーン、ピアノ運送、バイク・車の運送)、長距離の引越しに対応できるのが特徴です。
一方で、大手引越し業者は地域密着型の業者に比べて料金が高めの傾向があります。なぜなら、大手は広告費にコストをかけているからです。そのため大手を選択するときは、複数の業者から見積もりを取って、料金の比較をすることが重要です。
地域密着型業者の特徴とメリット・デメリット
地域密着型の業者は、地元の引越しニーズに合わせたサービスを提供しています。急な引越しでも、柔軟な対応をしてくれるのが特徴です。さらに、大手引越し業者に比べて料金が安価な場合が多く、引越し料金を抑えたい場合には選択肢として考えられます。
しかし、地域密着型の業者は全国展開していない場合がほとんどで、長距離の引越しには対応できない可能性が高いです。そのため、地域密着型の業者を選択するときは、自分の引越し条件に対応できるかどうかを確認するのが重要です。
引越し業者の料金形態の種類と特徴
引越し業者の料金体系はさまざまな形態があります。一般的には荷物の量や距離、作業時間によって料金が決まることが多いです。また、荷物の種類やサービス内容によっても追加料金がかかる場合があります。
引越し料金の計算方法
引越し費用の計算方法は、「基本運賃+実費+オプション」で算出します。
「基本運賃」は、移動距離やトラックのサイズによって決まります。「実費」とは人件費やダンボールなどの梱包資材にかかる費用です。「オプション」はプランに含まれていない特殊作業を依頼する際に必要です。
パック料金
パック料金とは、荷物の量に応じた定額料金が設定されているものです。荷物は混載便として輸送するため、トラックを貸し切って輸送する一般的な引越しよりも、料金が抑えられます。
距離別料金
引越し先までの距離によって決まるもので、距離が近いほど安く、遠い場合は高くなります。
距離 | 1t超え2t車まで (上限/下限) | 3t超え4t車まで | 5t超え6t車まで |
100㎞を超え110㎞まで | 37,560円/25,040円 | 42,740円/28,500円 | 51,970円/34,650円 |
140㎞を超え150㎞まで | 43,850円/29,230円 | 49,940円/33,300円 | 60,720円/40480円 |
190㎞を超え200㎞まで | 51,720円/34480円 | 58,910円/39,720円 | 71,620円/47,740円 |
200㎞を超え500㎞まで 20㎞増すごとに | 2,760円/1,840円 | 3,160円/2,100円 | 3,860円/2,580円 |
500㎞を超え 50㎞増すごとに | 6,940円/4,620円 | 7,870円/5,250円 | 9,640円/6,420円 |
時間単位料金
作業時間によって料金が決まるもので、作業時間が短いほど安く、長い場合は高くなります。
時間 | 1t超え2t車まで (上限/下限) | 3t超え4t車まで | 5t超え6t車まで |
4時間制 | 20,360円/13,580円 | 24,000円/16,000円 | 26,900円/17,940円 |
8時間制 | 33,970円/22,650円 | 40,010円/26,670円 | 47,090円/31,390円 |
8時間を超え1時間増すごとに | 3,410円/2,270円 | 3,890円/2,590円 | 4,670円/3,110円 |
特殊料金
荷造りや荷ほどき、エアコンの移設などを依頼したときに追加料金がかかります。追加料金が必要なオプションは下記の通りです。
- エアコンなどの電気工事
- 不用品処分
- ハウスクリーニング
- ピアノ運送
- 車両陸送
- 資材回収
- 耐震グッズの施行
引越し業者の見積もり方法と見積書の見方
引越し業者の見積もり方法には、「訪問見積もり」と「電話・メール見積もり」があります。訪問見積もりでは業者が自宅に来て荷物の量や状態を確認し、正確な見積もりを出します。
電話・メール見積もりでは荷物の量や状態などを業者に伝え、大体の料金を教えてもらうことができますが、正確な金額は出せません。
単身の引越しのみ、電話・メール見積もりができます。荷物が多い家族の引越しの場合は、訪問見積もりが必要です。
見積書には、引越し日や時間、料金の内訳などが詳しく記載されています。必ず確認して、納得できる見積もり書を選択しましょう。
見積もりの際に、国土交通省が定める「標準引越運送約款」が提示されます。運搬や補償についてのルールが記載されたものなので、しっかり確認しておきましょう。
業者によっては独自の約款を使用している場合があるので、必ず確認することが大切です。
引越し業者の見積もりのポイントと注意点
引越し業者の見積もりを受ける際には、下記のポイントに注意しましょう。
- 必要なサービス、作業内容を正確に伝える
- 追加料金について確認する
- 複数の引越し業者の見積もりを比較する
- 契約前に契約書の内容を確認する
必要なサービス、作業内容を正確に伝える
見積もりを出すためには、どのような作業が必要なのかを正確に把握する必要があります。必要なサービスや作業内容を正確に伝えられるように準備しておきましょう。
追加料金について確認する
引越し条件によって追加料金がかかるケースがあります。引越し当日のトラブルを防ぐためにも、どのような場合に追加料金がかかるのかを確認しておきましょう。追加料金がかかるケースは下記の通りです。
- エレベーターがない高層階からの引越し
- 住居前にトラックが駐車できない
- エアコン、洗濯機の取付で追加工事が必要
- 荷物が通らなくて吊り上げが必要
- 不用品を回収してもらう
- 荷造りが終わらずに作業員に梱包してもらう
- 運搬する荷物が増えた
複数の引越し業者の見積もりを比較する
業者によって料金やサービス内容に違いがあるため、複数の業者の見積もりを比較して選ぶことが重要です。見積もりだけでなく、業者を実際に利用した人の口コミや実績などを考慮して選ぶと、業者選びで失敗する可能性が低くなります。
契約前に契約書の内容を確認する
契約前には、契約書の内容を必ず確認しておきましょう。引越しの場合、見積書が契約書の代わりになっている場合があります。荷物の破損や紛失が起きた際の対応、引越しをキャンセル、変更した場合にかかる違約金など、重要な項目はしっかりと確認しておきましょう。
引越し業者の評判と口コミの確認方法
引越し業者を選ぶ際には、その業者の評判や口コミを調べることが重要です。インターネットを活用して、下記のような方法で調べてみましょう。
- 引越し一括見積もりサイトで評判や口コミを調べる
- SNSで評判を調べる
- 業者のホームページに掲載されている実績や評価を確認する
特に、引越し一括見積もりサイトに掲載されている評判や口コミは、実際にその業者を利用した人たちが書いたものなので、業者選びの参考になるでしょう。引越し一括見積もりサイトを利用する場合は、口コミの掲載数が多いサイトを選ぶのがポイントです。
引越し一括見積もりサイトの中でも、「引越し侍」と「SUUMO引越し見積もり」は口コミ掲載数が非常に多く、業者選びで悩む心配がありません。どのサイトを使えば良いのか分からない人は、「引越し侍」または「SUUMO引越し見積もり」を利用しましょう。
引越し一括見積もりサイト | 口コミ掲載数 |
引越し侍 | 80,807件 |
SUUMO引越し見積もり | 76,605件 |
LIFULL引越し | 13,346件 |
ズバット引越し比較 | 8,371件 |
引越し価格ガイド | 15,727件 |
価格.com引越し | 27,507件 |
引越し見積もりEX | 1,072件 |
引越し業者の評判と口コミから選ぶ際のポイント
引越し業者を選ぶ際には、評判や口コミを参考にしつつ、下記のようなポイントも考慮しましょう。
- 料金
- サービス内容
- 対応地域
- 保険
料金
引越し料金には定価がないため、引越し業者によっては同じ距離でも料金が大きく異なる場合があります。引越しで損をしないためには、複数の引越し業者の見積もりを比較して、相場を把握してから業者を選ぶのがポイントです。
サービス内容
引越し業者によってサービス内容に差がある場合があります。例えば、不用品の回収や買取、ピアノ輸送や車両の陸送などです。自分が必要とするサービスが含まれているかどうかを確認することが重要です。
対応地域
引越し業者によって対応地域が異なります。全国展開している大手引越し業者は対応できるエリアが広く、地域密着型の業者は全国展開していない分、対応エリアが狭いという特徴があります。自分が引越しする地域に対応しているかどうかを確認することが重要です。
保険
引越し業者によって保険の内容や料金が異なる場合があります。家屋の破損、家具・家電の故障など、引越し当日にトラブルが発生した場合に備えて、引越し業者の保険内容を確認することが重要です。
引越しの搬出時間に関するよくある質問Q&A
ここでは、引越しの搬出時間に関するよくある質問と回答を紹介します。
天気が悪いと搬出時間が長くなる?
悪天候だと引越し作業にかかる時間は長くなります。なぜなら荷物を運ぶ際に、一つひとつ毛布などで濡れないように養生するからです。他にも、雨風が強くて家の中が濡れてしまう状況では、作業が中断するため時間がかかります。
引越し業者によって搬出時間に違いがある?
荷物の積み込みやトラックへの荷物の運搬など、搬出作業のスピードは、引越し業者の技術や経験によっても変わってきます。引越し業者によって搬出時間は異なるため、複数の業者から見積もりを取り、評価や口コミを確認することが大切です。
自分たちだけでも荷物の搬出はできる?
業者に依頼するよりも時間はかかりますが、単身程度の引越なら自分たちでも行えるでしょう。ただし、自分たちで引越しをする場合には、下記のようなデメリットが考えられます。
- 時間と手間がかかる
- 身体的に負担が大きい
- 損傷や紛失のリスクがある
引越し作業を自分たちでする場合には、時間と手間がかかるだけでなく、身体的な負担が大きく、損傷や紛失のリスクがあるため、業者に依頼することを推奨します。
しっかりとした準備、業者選びでスムーズな引越しをする
引越しをスムーズにするために重要なのが荷造りです。荷物の梱包をきちんとしておけば、搬出経路の確保ができてすぐに荷物が運び出せます。また引越し前に不用品の処分をしておけば、運ぶ荷物が減るだけでなく、引越し料金が安くなるメリットがあります。
業者によって引越し作業にかかる時間が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、評価の良い業者を選ぶのがポイントです。複数の業者から見積もりを取る際には、引越し一括見積もりサイトを利用すると手間がかかりません。
引越し侍は提携業者数、口コミ掲載数が業界ナンバーワンの一括見積もりサイトです。実際に利用した人の評価を見ながら業者選びができるので、運搬技術やサービスが良い業者を簡単に見つけられます。
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