- 引越しに必要な手続きって何があるんだろう…
- 荷物の梱包ってどうやったらいいの?
- 引越し完了までの手順を教えて!
初めて引越しをする人は、必要な手続きが分からなかったり、荷物の梱包がなかなか進まなかったりと、悩みが絶えないのではないでしょうか。
自分に必要な引越し手続きを把握していないと、何度も役所などに足を運ばないといけなくなり、時間と手間がかかってしまいます。また荷物の梱包が甘いと、荷物の破損や、業者の作業がスムーズにいかなくなる、などのトラブルにつながってしまいます。
初めまして、ミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は愛知県の中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事では、引越しに必要な手続き、引越しの流れ、ここでしか読めないプロの梱包ノウハウを9STEPで解説。 記事の内容を参考にすれば、引越しのコツが分かり、誰でも引越しがスムーズにできるようになります。
引越しを安全かつスムーズに終わらせるためには次の3つが必要です。
- 引越し準備から完了までの流れを把握
- 必要な手続きの把握
- 適切な梱包方法
引越しに慣れていない人は、引越し準備から完了までの流れを確認し、一つずつ終わらせていきましょう。進学、転勤、結婚、離婚、引越しをするタイミングはまさに人生の分岐点です。その大事な場面で少しでも力になれたら幸いです。
引越しが初めての人でも分かりやすく解説していきます。
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【STEP1】引越しが決まったら初めに行うこと
引越しが決まって初めに行うことは下記6つです。
- 新居を決める
- 引越し日を決める
- 引越し業者を選ぶ
- 引越し業者に見積もりを依頼する
- 旧居の退去日を決める
- 駐車場の解約手続きをする
新居を選ぶポイント
賃貸の場合「家賃」は年収の30%を上限にしておくと余裕のある生活が送れます。生活費をもとに家賃を決めるのも一つの手です。毎月支払っている生活費を算出して、家賃にいくら使えるのか計算しておきましょう。
家賃が高い物件と低い物件の特徴は下記の通りです。物件選びの参考にしてください。
- 家賃が高い物件の特徴
- ・駅から徒歩10分以内
・新築物件
・部屋が広く設備が充実している
・都心部や人気エリアにある
・物件周辺の環境が充実している - 家賃が低い物件の特徴
- ・築年数が古い
・駅から10分以上歩く必要がある
・近くに線路など騒音の原因がある
・特殊な間取りの部屋
・最寄り駅には急行や快速が止まらず利便性が悪い
日当たり、駅までの距離、お風呂の広さ、キッチンの設備など、希望の条件は人それぞれあります。妥協できる条件を設けて、物件選びの「優先順位」をつけておきましょう。
優先順位をつけておくと、希望の条件を満たしながらも安い物件を探せる可能性があります。
賃貸物件を安く借りる方法
賃貸物件を安く借りる方法は以下になります。
- 賃貸契約時に複数の仲介業者に相見積もりを取る
- 相見積もりを参考に適正料金で契約するように交渉する(※やり取りは必ずメール等で記録を残す)
仲介手数料の上限は原則家賃の0.5か月分と法律で決められているのに無視したり、手数料を都合のよい解釈で上乗せしてる業者が多いです。適正料金で部屋を紹介してくれる仲介業者を選べば、10万円以上安くなる場合があります。
相見積もりで安くなる可能性があるの下記4つです。
礼金 | 業者が上乗せしている可能性があるので必ず相見積もりをしましょう |
保証会社加入料 | 家賃の50%が相場、100%ならぼったくりかもしれません (※保証会社のパンフレットで金額を確認してください) |
仲介手数料 | 賃貸住宅の仲介手数料は原則0.5か月分 (無料になる場合もあるので相見積もりを取りましょう) |
害虫駆除費・室内消毒 ハウスクリーニング | どのような掃除をするか確認して不要な場合は断りましょう |
値下げ交渉の余地があるのが下記3つです。
賃料・共益費 | 周辺相場より高い場合 「この賃料なら契約するので検討してほしい」と交渉すれば下げてもらえるかもしれません |
火災保険 | 自分で選んだ安い保険に入りたいと言ってみましょう |
鍵交換費用 | 相場より高い料金設定(相場は1万円程度)になっている場合、 必要ない場合は不要と言ってみましょう |
相場を知れば悪徳業者に無駄なお金を支払わなくて済みます。必ず相見積もりを取って、良い仲介業者に依頼しましょう。
引越日を決めるポイント
引越し日を決める際に、引越し料金を安くするための重要なポイントは下記3つです。
- 繁忙期シーズンを避ける
- 料金が安くなる「曜日・時間帯」を狙う
- お日柄で決める
繁忙期シーズンを避ける
引越し料金を安くしたいなら、繁忙期は避けましょう。繁忙期の料金は通常期に比べて1.3倍~2倍になるからです。繁忙期を避けるだけで引越し料金は抑えられ、業者との価格交渉もしやすくなります。
- 引越し繁忙期
- ・3月~4月上旬
・GW
・年末
入学や卒業、転勤や転職など、新生活がスタートする3月4月は予約が集中してしまいます。繁忙期に引越しを考えている人は、最低でも1か月前から予約をし、早めに希望日を押さえておきましょう。
料金が安くなる時期を狙う
料金が最も安くなる時期は、引越し依頼が少ない11月、1月~2月です。閑散期に引越しをすると、希望日に予約を取りやすく、価格交渉もしやすいでしょう。
早めの計画、早めの行動を心がけましょう!
料金が安くなる「曜日・時間帯」を狙う
引越しを安くするためには、曜日や時間帯の選び方が重要です。休日や午前の引越しは人気が高く、料金は高くなりやすいです。時間や曜日にこだわりがない人は、土日を避けて、「午後便」「午後フリー」コースで契約すると料金は安くなります。
引越し料金が高い | 引越し料金が安い |
土曜日、日曜日、祝日 | 月曜日~金曜日 |
午前 | 午後、午後フリー |
引越しのコース選択については以下の記事で解説しています。
引越し料金を安く抑えるためには、プランやコース選択が重要です。
お日柄で決める
引越し料金はお日柄によっても変わってきます。特に影響があるのが「大安」と「仏滅」の2つ。縁起がいいとされる大安は料金が高くなりやすく、反対に縁起が悪いとされる仏滅は料金が安くなりやすいです。
現代の日本では、日にちの吉凶を占う指標として下記の「六曜」が利用されています。
六曜
- 先勝(せんしょう/せんかち)
- 友引(ともびき)
- 先負(せんぷ/せんまけ)
- 仏滅(ぶつめつ)
- 大安(たいあん)
- 赤口(しゃっこう/しゃっく)
- 大安
- ・やってはいけないことが何もない日
・縁起がよく引越し依頼が多くなるため、料金は高め - 仏滅
- ・物が終わる(滅する)日
・縁起が悪く引越し依頼が少なくなるため、料金は安め
安さを重視するなら「仏滅」、縁起のよさを重視するなら「大安」、を選ぶと良いでしょう。
引越し料金を安くする方法は以下の記事で詳しく解説しています。
新居の賃貸契約を結ぶ
賃貸物件の探し方は大きく分けて下記3パターンです。
- 不動産会社に直接行って探す
- 賃貸物件情報誌から探す
- 賃貸物件紹介サイトから探す
賃貸物件を探して物件の引き渡しまでの流れが下記の通りです。
- 住みたいエリア、家賃の予算を考える
- 物件を探す
- 不動産会社に行く
- 気になる物件を内見する
- 不動産会社に申し込み入居審査を受ける
- 重要事項説明を受ける
- 賃貸契約する
- 物件の引き渡し
ここまでの流れで、早い人だと1週間程度で終わります。現在、賃貸に住んでいるのであれば、退去日を決めてから引越しをしましょう。
賃貸契約に必要なもの一覧
賃貸契約に必要な書類をそろえるのに時間がかかることがあります。慌てないためにも早めの準備をしておきましょう。
一般的に賃貸契約に必要な書類は下記の表の通りです。
必要書類 | 内容 |
住民票の写し | 入居者全員の「住民票」が必要 ※発行から3か月以内のもの |
身分証明書 | 「運転免許証・保険証」 マイナンバーカードなどの身分を証明するもののコピーが必要な場合があります |
印鑑・印鑑証明書 | 現住所の自治体で印鑑登録をして「印鑑証明書」を発行してもらう 契約時は印鑑登録した印鑑で契約する |
収入を証明する書類 | 会社員の場合は「源泉徴収」 自営業やフリーランスの人は「確定申告書、納税証明書」 |
銀行口座 | 金融機関から家賃を引き落とす場合は、 「銀行の口座番号と口座印」が必要 |
現金 | 「敷金・礼金・仲介手数料・火災保険料」など 事前に合計金額を確認して現金を用意しておきましょう |
保証人関係の書類 | 「連帯保証人の住民票、印鑑証明書」 契約時に必要になるのか確認をして、必要な場合は事前に連帯保証人に交付をお願いしておきましょう 「連帯保証人の承諾書」 連帯保証人になってもらえたら署名、捺印をしてもらいます |
自分に合った引越し業者を選ぶ
引越し業者は大きく分けて「全国展開している大手企業」「地域密着型の中小企業」の2つに分かれています。広告費にコストをかけている大手は、料金が高くなりやすく、広告費にコストをかけていない中小は、料金が安くなりやすいです。
業者選びをするときは、大手と中小、それぞれの特徴を理解しておくことが必要不可欠です。まずは大手と中小の特徴を把握して、どちらが自分の引越しに適しているのか判断しましょう。
仕事の幅が広い大手企業
大手企業とは、引越しを専門としており、全国展開している業者のことです。研修制度が整っている大手では、作業員の運搬技術が高く、対応できる仕事の幅が広いのが特徴です。以下のような特殊作業にも対応可能できます。
- 高所クレーン作業
- ピアノ運送
- バイク・車の陸送
- 長距離の引越し
料金が安く融通が利きやすい中小企業
中小企業とは各地域に数多く存在している「地域密着型」の業者のことです。中小企業は料金が安く、急な引越しでも対応してくれるなど、融通が利きやすいのが特徴です。
普段名前も聞かない中小企業ですが、主に以前大手で働いていた人が多いため、サービスの質は大手と変わりません。ただし業者によっては、特殊作業や長距離の引越しには対応できない場合もあります。
自分の引越し条件に合った業者選びをしましょう。
引越し業者に見積もりを依頼
引越し日が決まったら引越し業者に見積もりの依頼をしましょう。見積もりを出してもらう方法は次の2つ。
- 引越し業者を調べて連絡し、見積もりの依頼をする
- 一括見積もりサービスを利用して、複数の業者にまとめて見積もりを依頼する
引越しには定価がないため、1社だけに見積もりの依頼をすると、大手も中小も基本的に初回見積もり料金を高く提示してきます。引越しに慣れていないと提示された料金が安いのか判断できないため、損をしてしまう可能性が高いです。
引越しをするときは、大手と中小を含めた複数の業者から見積もりを取ることが大切です。最低でも3社から見積もりを取り、料金を比較することで自分の引越しの相場が分かるようになります。
最初は15万円かかると言っていたのが、交渉や相見積もりを取るだけで8万円くらいまで下がるケースはよくあります。
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旧居の退去日の決定・大家さんや管理会社に賃貸契約解約の連絡
賃貸契約の解約は一般的には退去する1か月前までには連絡する必要があります。契約によっては2~3か月前までという物件もあるため、事前に契約書を確認して内容を把握しておきましょう。
- 連絡方法
- ・入居時に受け取った「解約通知書」に記入して大家さんか管理会社に提出する
・「解約通知書」が見つからない場合は大家さんか管理会社に確認しましょう
大家さんや管理会社によっては口頭での通知でも問題ない場合もあります。解約方法が分からない場合は、大家さんか管理会社に問い合わせてみましょう。
解約通告期間から外れていると、違約金が発生する場合があるので注意しましょう。
駐車場の解約手続き
駐車場を借りている人は、駐車場を管理している不動産会社や管理会社に解約の連絡をしましょう。基本的に引越し予定日の1か月前に解約の申し出をする契約となっています。
まずは駐車場の賃貸契約書の「解約予告の告知期限」をチェックして、契約内容を確認しておきましょう。解約の手続き場所、必要な書類は以下の通りです。
- 解約の手続き場所
- ・不動産会社や管理会社の窓口
・郵送や電話での解約 - 必要書類など
- ・印鑑
・所定の解約書類
「駐車場使用契約解約届」「駐車場解約申込書」
提出期限に間に合わないと余分に1か月分の利用料金の支払いを求められる場合があります。しっかりと確認をしておきましょう。
【STEP2】引越し日が決まったら早めに行うこと
引越し日が決まったら早めに行うことは下記5つです。
- 粗大ゴミ・不用品の処分
- 引越しハガキの準備
- 保育園・幼稚園の転園手続き
- 小学校・中学校・高校の転校手続き
- ダンボール・梱包資材の準備
粗大ごみ・不用品の処分
引越日が決まったら荷物を減らすために、不用品や粗大ゴミの処分をしましょう。主な処分方法や特徴は下記の通りです。
処分方法 | 特徴 |
自治体の粗大ゴミ回収サービス | ・安い金額で処分できる ・事前の予約や処理券などの購入に手間がかかる ・指定された場所まで運ぶ労力が必要 |
リサイクルショップに不用品を売る | ・買取してもらえる場合は臨時収入が入る ・搬出の労力がいらない ・家電も買い取ってもらえる可能性がある ・買取や無料での引き取りができない場合がある |
オークションサイト・フリマアプリで不用品を売る | ・自分で販売価格を決められる ・売れるまでに時間がかかる場合がある ・相手とのやりとりが必要 ・大きな家具などには向いていない(郵送する手段にお金や手間がかかる) |
引越し業者に不用品の回収を依頼する | ・引越しと同時に行うので効率が良い ・解体と搬出まで業者が行ってくれる ・家電にも対応可 ・料金が高い ・品目により処分を請け負ってくれない業者もある |
不用品回収業者に依頼する | ・解体と搬出まで業者が行ってくれる ・基本的に全ての品目のゴミを回収してくれる ・家電にも対応可 ・料金が高い ・悪質な業者が多い(※積み込んでみないと料金が分からない、と言ってくる業者には注意) |
不用品を必要としてくれる知人にゆずる | ・お金がかからない ・大きな家具、家電を運ぶ場合は運ぶための車が必要 ・知人との日程合わせが必要 |
悪質な不用品回収業者には騙されないように注意しましょう!!
引越しハガキの準備
引越しハガキを出す時期は、引越しが終わって1~2か月の間です。引越し後は忙しいため、事前にハガキの準備をしておくといいでしょう。
一般的に書く内容は以下のような項目です。
- タイトル
- 時候の挨拶
- 引越しの報告・理由
- 来訪を願う言葉
- 引越し月の明記
- 新住所を記載
最近ではSNSやメールで済ませてしまう傾向にあるようですが、日頃からお世話になっている目上の方や、大切な友人に送ってみてはいかがでしょうか。
保育園・幼稚園の転園手続き
小さなお子様がいるご家庭では保育園や幼稚園の転園手続きが必要です。保育園と幼稚園では手続き場所と必要な書類が異なるため確認しておきましょう。
保育園の転園手続き方法
保育園の転園手続き手順と、必要書類は以下の通りです。
- 保育園の転園の手続き手順
- 1.転居先の保育園を探す
2.欠員状況を確認して希望の保育園を決める
3.自治体に救済措置の有無を確認する(転居先の市民と同じ条件で選考してもらうことが可能になる)
4.現在住んでいる自治体に退園届を提出する
5.転居先の自治体に、必要書類を提出する - 必要書類
- ・支給認定申請書
・入園申込書
・保育の必要性を証明するための書類
「就労証明書」「勤務予定証明書」「就労状況申告書」など父母両方分が必要
・保育料決定のための税資料
「特別徴収税額の決定通知書」「所得課税証明書」「非課税証明書」
希望の保育園が見つかったら、各自治体のホームページで必要な書類を確認しましょう。自治体ごとに決められた書類をダウンロードできます。
幼稚園の転園手続き方法
幼稚園の転園手続き手順と、必要書類は以下の通りです。
- 幼稚園の転園の手続き手順
- 1.転居先の幼稚園を探す
2.欠員状況を確認して希望の幼稚園を決める
3.退園の連絡をする(いつ頃退園するのか伝えておきましょう)
4.転園に必要な書類を用意してもらう(転入予定の園に提出する在園証明書など)
5.退園届を提出する
6.転園先の幼稚園に必要書類を提出する - 必要書類
- ・入園願書
・住民票
・在園証明書(引越し前の幼稚園で発行)
・その他自治体により指定された書類
自治体によって必要な書類が変わるので注意しましょう。途中入園であっても入園料がかかったり、指定の制服や通園バッグの購入が必要になる場合もあります。
小学校・中学校・高校の転校手続き
学校に通っているお子様がいるご家庭では転校手続きが必要です。小学校、中学校の手続きは引越し先によって異なるため、きちんと確認しておきましょう。
小学校・中学校の転校手続き
小学校、中学校の転校手続きは以下の3パターンです。状況に合わせた手続きをしてください。
- 現住所の小・中学校から市外へ転出する場合
- 1.自治体の市民課または市民窓口センターで、住民異動の手続きと一緒に転校の手続きを行う
2.窓口で受け取った書類を持って現在通っている学校に行き、必要書類を作成してもらう
3.転出先の自治体へ転入届を提出して、小・中学校への転入手続きも行う - 市外から引越し先の小・中学校に転入する場合
- 1.自治体の市民課または市民窓口センターで、住民異動の手続きと一緒に転校の手続きを行う
2.窓口で受け取った書類と前の学校で受け取った書類を持参して新しい学校へ行く - 市内の小・中学校で転校する場合
- 1.自治体の市民課または市民窓口センターで、住所異動の手続きと一緒に転校の手続きを行う
2.窓口で受け取った書類を持って現在通っている学校に行き、必要書類を作成してもらう
3.1と2の書類を両方持参して新しい学校へ行く
高校の転校手続き
高校を転校する条件は、「公立」「私立」によって異なりますが、多くの学校で共通する条件が以下の3つです。
- 転校先の学校に欠員が出ている
- 転入学試験で合格
- 県外の高校からの転校であること
転入試験を受験するのに必要な書類は以下になります。
- 住民票
- 在籍証明書
- 成績証明書
- 校長の転学照会状
各高校によって必要な書類が異なります。きちんと確認しておきましょう。
ダンボール・梱包資材の準備
ダンボールや梱包資材の準備を始めましょう。引越しに必要な資材は以下の通りです。
ダンボール | 荷物を梱包するのに必要です。業者によっては大中小の3種類の大きさがあります。 引越しの規模にもよりますが、20枚~50枚は業者からサービスでもらえることが多いです。 足りない場合はホームセンターやインターネットで購入しましょう。 |
テープ類 | ガムテープ・布テープ・ビニールテープ・マスキングテープがあると全ての梱包作業に対応できます。 |
梱包用紙 | お皿やコップなどの割れ物を包む用紙です。 業者が用意してくれる場合が多いですが、無い場合は新聞紙でも代用可能です。 |
エアキャップ | 梱包用紙では包めない大きな割れ物を包むのに必要です。 トースター、パソコンなどの小型家電にも使えます。 |
油性ペン | ダンボールに行き先や品名などを記入するのに使います。 |
カッター・ハサミ | ガムテープやエアキャップを切るのに必要です。 |
- 洋服をハンガーにかけたまま運べる「ハンガーボックス」
- 梱包用紙で包まずに食器をそのまま収納できる「食器ケース」
- 靴をそのまま収納できる「シューズケース」
引越し準備に必要な「道具・資材」は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
【STEP3】引越し2週間前までに行うこと
引越し2週間前までに行うことは下記3つです。
- 新居のレイアウト考案
- 固定電話の契約変更
- すぐに使わないものを梱包する
新居のレイアウト考案
間取り図を使ってレイアウトを作っておきましょう。レイアウトを作っておくと「作業時間の短縮」や「指示をする手間が省ける」などのメリットがあります。
レイアウトを作る際に、各部屋ごとに番号やアルファベットを決めておくのがコツです。
ダンボールの行き先欄に番号やアルファベットを記入しておくと、作業員が新居で荷物を振り分けるときにスムーズです。
新しく家具や家電を買う人は新居の採寸が必須
新しく家具や家電を購入する人は、設置場所に家具や家電が入らないトラブルを防ぐためにも内見の際に以下の寸法を測っておきましょう。
- 設置場所の幅
- ドアの幅
- 搬入経路の幅
設置場所だけではなく、搬入の動線となる場所もきちんと寸法を測りましょう。
事前に採寸していない場合、まれにですが設置場所に家具家電が入らないトラブルがあります。
固定電話の契約変更
固定電話の引越し手続きの手順は以下の3ステップ。
- NTTへ電話
- 工事予約
- 開通工事
契約変更に必要な情報は以下の通りです。
- 契約者氏名
- 現住所の電話番号
- 現住所と新しい住所(回線の有無)
- 新住所での開通希望日
- お支払い情報
新しい住所で回線が引かれている場合は工事が必要ないため、安価で簡単に終わります。工事が必要ない場合はお申し込みから開通までに1~2週間ほどです。
工事が必要な場合はお申し込みから開通まで1か月ほどかかります。3月、4月などの引越し繁忙期は工事の予約が取りづらくなるため、早めのお申し込みが必要です。
NTTのWEBサイトからも24時間申し込み可能です。
すぐに使わないものを梱包する
荷物の梱包は、以下の順番で行うと無理のないスケジュールで荷造りができます。
- すぐに使わないもの
- 引越し後1週間程度で使うもの
- 引越し後すぐに必要なもの
このタイミングでは「すぐに使わないもの」の梱包を始めましょう。「すぐに使わないもの」とは以下のようなものです。
- 季節外れの衣類・布団
- 食器・割れ物・刃物
- 本・漫画
- 履いていない靴
衣類や靴などの軽いものは大ダンボールに入れ、食器や本などの重たいものは小ダンボールに入れて梱包しましょう。
食器、本は箱詰めするとかなりの重量になります、大ダンボールに入れてしまうと、自分で動かすことができなくなるため注意が必要です。
梱包した際に、自分で持ち上げられる重量にしておきましょう。
荷物の梱包方法は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
【STEP4】引越し1週間前までに行うこと
引越し1週間前までに行うことは下記9つです。
- 役所・役場で各種手続き
- ライフラインの手続き
- 郵便物の転送手続き
- NHKの住所変更
- 銀行口座の住所変更
- 携帯電話の住所変更
- 新聞の解約手続き
- 引越し後1週間程度で使うものを梱包する
- 旧居の掃除・ゴミ捨て
役所・役場で各種手続き
役所・役場で必要な手続きは下記の表の通りです。
手続き | 必要書類 |
転出・転居届の提出 | 【異なる市区町村への引越し】 引越し前の役所・役場で「転出届」を提出「転出証明書」を受け取る 引越し先の役所・役場で「転入届・転出証明書」を提出 【同じ市区町村での引越し】 「転居届」を提出 |
印鑑登録の廃止手続き | 【印鑑登録抹消】 「印鑑登録証」「マイナンバーカード」「登録してる印鑑」「本人確認書類(免許証・保険証など役所指定のもの)」 |
児童手当の住所変更 | 【異なる市区町村への引越し】 引越し前の役所・役場で「受給事由消滅届」の提出「所得課税証明書」の発行 引越し先の役所・役場で「児童手当認定請求書」「所得課税証明書」などを提出 【同じ市区町村での引越し】 現住所の役所・役場に「住所変更届」を提出 |
国民健康保険の住所変更手続き | 【資格喪失手続き】 「本人確認書類(免許証・パスポートなど)」「印鑑」 【加入手続き】 「転出証明書」「本人確認書類(免許証・パスポートなど)」「印鑑」 【住民異動届】 「国民健康保険」「本人確認書類(免許証・パスポートなど)」「印鑑」 |
原動機付自転車の廃車手続き | 【標識(ナンバープレート)がある場合】 「ナンバープレート」「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」「標識交付証明書(証明書紛失の場合は不要)」 【盗難にあった場合】 「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」「標識交付証明書」 【紛失した場合】 「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」「定額小為替(200円分)郵便局で購入」「標識交付証明書」 |
何度も役所に足を運ばなくていいように、必要な書類を確認して準備しておきましょう。
役所・役場での手続きは以下の記事で詳しく解説しています。
電気の停止手続き・開始手続き
電気の停止手続きは、電力会社のWEBサイトまたは電話受付窓口からの申し込みになります。連絡先は電気の領収書や検針票から確認してください。余裕をもって引越日の1週間前までに連絡を済ませておくと安心です。
ガスの停止手続き・開栓の予約
ガスの停止、開栓の手続きはどちらもインターネットまたは電話で申し込みをします。開栓作業は必ず立ち合いでの作業が必要です。
ガスの停止手続き
オートロックマンションや屋内にガスメーターがある住居は立ち合いが必要になる場合があります。ガスの閉栓作業時間は5分程度です。
解約時には以下の支払い方法でガス料金の精算があります。
- 口座振替
- クレジットカード払い
- 振込用紙
ガスの開栓予約
ガス漏れ検査や点火確認を行うため、必ず立ち合いでの作業が必要です。開栓作業時間は15分~20分程度で終わります。
水道の停止手続き・開始手続き
水道の停止、開始の手続きはインターネットや電話での申し込みです。基本的には水道の手続きに立ち合いは必要ありません。
水道の停止手続き
水道の停止手続きは、インターネットまたは電話での申し込みです。余裕をもって1週間前までには連絡を済ませておきましょう。
水道の開始手続き
水道の開始手続きは、インターネットや電話、ハガキでの申し込みをします。新居で水が使えないと大変です。必ず引越し3日前までには済ませておきましょう。
- 基本的には水道の停止・開始には立ち合いは必要ありません。ただし外部から水道メーターが確認できないオートロックの建物の場合は立ち合いが必要です。
郵便物の転送申し込み
郵便物の転送申し込みには、郵便局の「転居・転送サービス」を利用しましょう。
「転居・転送サービス」とは、近くの郵便局の窓口に転居届を出しておくだけで、1年間旧住所あての郵便物等を新住所に無料で転送してくれるサービスです。
転送期間は届出日から1年間(転送開始希望日からではありません)
転送期間経過後は、差出人に郵便物等が返還されます
郵便窓口に行く際に必要なものは以下の通りです。
- 本人(提出者)の確認
- ・運転免許証
・健康保険証など - 旧住所の記載内容の確認
- ・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード
・住民基本台帳または住民票
NHKの住所変更
NHKの住所変更は、世帯全員が移動する際に必要な手続きです。NHKのホームページからお客様情報の入力→お支払方法・コースの選択するだけの簡単な手続きです。
以下の状況で受信契約がある住居に戻る場合は、いずれかの世帯の受信契約を解約してください。手続きをする際は、NHKふれあいセンターにお問い合わせしましょう。
- 受信契約がある世帯と合併する場合
- 1人暮らし・単身赴任の解消
銀行口座の住所変更
銀行口座の住所変更をする方法は下記の4つです。
- 窓口での手続き
- 郵送での手続き
- 電話での手続き
- インターネットからの手続き
各手続きに必要なものは下記の表の通りです。
手続き方法 | 必要なもの |
窓口での手続き | 本人確認書類(免許証・保険証) 印鑑・通帳 |
郵送での手続き | 銀行のホームページ上でダウンロードした申込書 (記入して銀行あてに郵送) |
電話での手続き | 暗証番号、住所など(口頭で確認がある) |
インターネットからの手続き | インターネットバンキングの契約 |
携帯電話の住所変更
携帯電話の住所変更をする方法は下記の3つです。
- 窓口での手続き
- 電話での手続き
- インターネットからの手続き
引越し準備のスキマ時間に済ませておきましょう。
新聞の継続・解約手続き
引越し先でも新聞を購読する場合、ほとんどの新聞はホームページ上で住所変更が可能です。ホームページから住所変更が行えない新聞社の場合は、販売店へ連絡してください。
新聞の解約をする場合も販売店への連絡が必要です。多くの販売店では月額料金になっているので、損をしないためにも月をまたぐ前に解約しましょう。
引越し後1週間程度で使うものを梱包する
ここでは引越し後1週間程度で使うものの梱包を始めましょう。「もしかしたらまだ使うかも」と悩むものは、同じ箱にまとめておき、封をしない状態にしておくと便利です。
箱の側面や上部に梱包した品名を記入して、すぐに取り出せるようにしておきましょう。使わなかった場合は、当日そのまま封をしてください。
荷物の梱包方法が分からなくて困っている人は以下の記事を参考にしてください。
旧居の掃除・ゴミ捨て
引越し当日は業者への指示や近所への挨拶回りなどで忙しく、掃除に時間を割く余裕がありません。時間に余裕があるときにできるところから旧居の掃除を始めておきましょう。
少しずつ掃除をしておけば、引越し当日の負担を減らせます!
ゴミはすべて旧居で捨てよう
ゴミを捨て忘れると、最悪の場合自分で新居まで持っていかなければなりません。車でゴミを運ぶと、液だれなどで車内が汚れてしまう可能性があります。ゴミの捨て忘れには気を付けましょう。
引越し日までにゴミを全て捨てられるように、自治体のゴミ収集スケジュールを確認しておきましょう。
引越し業者は生ゴミなどの液だれするゴミは運べません。必ず処理しておきましょう。
【STEP5】引越前日までに行うこと
引越し前日までに行うことは下記6つです。
- 新居のレイアウトを決める
- 貴重品の荷造り
- 小型家電の梱包
- 引越し手土産の準備・挨拶
- 新居の掃除と下見
- 引越し業者との最終確認
新居のレイアウトを決定
引越し前日までには新居のレイアウトを決定しておきましょう。レイアウトが用意されていると、作業員はレイアウトを見ながら「大物家具」「家電」の搬入が可能となり、スムーズに作業が進むからです。
レイアウトがあれば、搬入の際に毎回指示を出す手間が省けます。
自分で運ぶ貴重品の荷造り
引越しのトラブルで多いのが、貴重品の紛失や破損のトラブルです。引越し業者は標準引越運送約款に基づき貴重品を運ぶことができません。また紛失した場合も補償の対象外になってしまうので注意が必要です。
引越し業者が運べない貴重品は下記の通りです。
- 現金
- 有価証券
- 預金通帳
- 印鑑
- 宝石貴金属
- 高価品(毛皮・高級バッグ等)
- 骨董品
- 美術品
小型家電の梱包
ダンボールに入るサイズの小型家電は自分で梱包しておきましょう。以下の家電は商品にもよりますが引越し業者が用意してくれる大ダンボールで梱包できます。
- トースター
- 炊飯器
- 電気ケトル
電子レンジは業者に任せてOK
電子レンジは引越し用ダンボールに入らないサイズが多いため、専用の箱があればその箱で梱包してください。専用の箱がない場合は、引越し当日に業者が梱包資材を使って運んでくれます。
基本的に電子レンジは業者が梱包します。
精密機器はエアキャップで梱包する
壊れやすい精密機器はエアキャップや緩衝材を使って梱包しておくと安心です。ノートパソコンが入っているダンボールがある場合、作業員に伝えておくと注意して運んでくれます。
パソコンの内部故障は補償の対象外です。データのバックアップは必ず取っておきましょう。
精密機器の梱包方法は以下の記事で解説しているので参考にしてください。
引越し手土産の準備・挨拶
戸建ての場合は「向こう三軒両隣」まで、アパート・マンションの場合は「両隣と上下」に挨拶に行った方がいいとされています。500円~1,000円程度の手土産をもっていくのが基本です。
事前の挨拶でご近所トラブルを回避
引越し当日はトラックの駐車や、作業音などで近隣住民の方々に迷惑がかかってしまいます。「〇日の何時から何時まで引越し作業があるのでご迷惑をおかけします」と前日に挨拶をしておけば、未然にトラブルを防げます。
引越し挨拶のマナーについては、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
新居の掃除と下見
クリーニング済みとなっていても数か月前にクリーニングに入っている場合や、清掃された形跡は見えるが、汚れが残っている場合があります。荷物が入る前に新居の掃除をしておきましょう。
賃貸物件では汚れ残りの多い「風呂場」「ガスコンロ周辺」「エアコン」はきちんとチェックしておきましょう。
住居のキズや汚れはデータで記録しておこう
引越し前に掃除をすることで部屋のキズや不具合を事前に確認できる場合があります。見つけたキズや汚れは、日付が分かるように写真撮影して記録しておきましょう。
写真を残しておけば、退去する際のトラブルを防ぐ証拠となります。
引越し業者との最終確認
引越しの前日までには業者から以下のような作業内容の確認連絡が入ります。
- 引越し作業の日時の確認
- 旧居と新居の住所の確認
- 契約内容(プラン・サービス)の確認
- 料金・支払い方法の確認
荷物の量が変わった場合はこの時点で申告しておきましょう。他にも引越しの疑問点があれば確認しておくといいでしょう。
【STEP6】引越し前日に行うこと
引越し前日に行うことは下記3つです。
- 冷蔵庫・洗濯機の水抜き
- 貴重品・手荷物の準備
- 現金の確認
冷蔵庫・洗濯機の水抜き
冷蔵庫と洗濯機は「水抜き」をしておかないと、運んでいる最中に水が漏れてしまい、トラブルになってしまいます。
水抜きとは
冷蔵庫や洗濯機にたまっている水を抜く作業のことです。
冷蔵庫、洗濯機それぞれの水抜き方法を確認し、引越し前日の夜までには水抜きを終わらせてください。
- 冷蔵庫の水抜き手順
- 1.製氷機能を止める
2.電源を切る
3.冷蔵庫を空にする
4.水抜きをする(蒸発皿や容器にたまった水を捨てる) - 洗濯機の水抜き手順
- 1.洗濯物を全て取り出して空にする
2.水道栓を閉じて電源を入れ、ふたを閉じてスタートボタンを押す
3.しばらくしたら電源を切り給水ホースを外す(ホース内に水が残っているためタオルなどを用意)
4.再度電源を入れて脱水ボタンを押す(一番短い時間でOK)
メーカーや機種によって細かな手順に違いがあります。説明書で確認してから作業してください。
貴重品・手荷物の準備
当日身につける貴重品や手荷物は、運んでもらう荷物とは別にまとめておきましょう。
現金の確認
引越し料金を現金払いする場合や光熱費の清算をする場合には、まとまった金額の現金が必要です。引越し当日に必要になる現金を確認し、前日までには用意しておきましょう。
【STEP7】引越し当日に旧居で行うこと
引越し当日に旧居で行うことは下記6つです。
- 日用品の梱包
- 引越し業者への指示
- 引越し料金の支払い
- ライフラインの使用停止
- 積み込みの最終確認
- 旧居の明け渡し・鍵の返却
日用品の梱包
歯ブラシやタオル、ドライヤーなど当日まで使う日用品の梱包をしましょう。日用品を入れるダンボールを事前に作ってある場合はその箱に入れて閉じてください。
引越し業者への指示
引越し業者が到着したら作業員への指示が必要です。「運ぶ荷物」「残していく荷物」「注意して運んでほしい荷物」などの指示を出すといいでしょう。
作業が始まる前にレイアウトを業者に渡しておきましょう。作業員はレイアウトを確認し、「搬出」「搬入」の段取りを組んでくれます。
指示の出し忘れで、置いてくる荷物を新居に運んでしまうトラブルが多いです。運ばない荷物にはテープなどで目印をつけておくと良いでしょう。
引越し料金の支払い
引越し料金を支払うタイミングは基本的に作業前です。旧居での支払いになるため、現金払いの場合は前日までに用意をしておきましょう。
ライフラインの使用停止
ガスの閉栓と水道の停止に立ち合いが必要な場合は立ち合います。電気は荷物の積み込み完了後にブレーカーを落としてください。
積み込みの最終確認
積み込み完了後、作業員と一緒に各部屋をチェックして回り、荷物の積み忘れがないか確認しましょう。以下の荷物は積み忘れや指示の出し忘れが多いため、注意が必要です。
- 照明器具
- 物干し竿・物干し台
- 自転車
積み忘れがなければ旧居での引越し作業は終了となります。作業員と搬入の時間を打ち合わせして新居に向かいましょう。
旧居の明け渡し・鍵の返却
鍵の返却は郵送でOKです。退去は解約通知と鍵の返却をもって完了します。
退去費用を安くする方法と退去の手順は、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
国土交通省が定める原状回復のガイドラインを理解して、余計な請求をされないように注意しましょう。
【STEP8】引越し当日に新居で行うこと
引越し当日に新居で行うことは下記6つです。
- ご近所への挨拶
- ライフラインの使用開始
- 引越し業者への指示
- 引越し業者への差し入れ
- 搬入した荷物の確認
- すぐに使う日用品の荷ほどき
ご近所への挨拶
引越しの当日までには、ご近所への挨拶を済ませておくとスムーズです。引越しの日時を伝えてその時間帯はトラックが道を埋めてしまうこと、作業で騒音が出てしまうこと、などを事前に伝えておきましょう。
引越し後に挨拶に行く場合は遅くても1週間以内の明るい時間帯に訪問するのが良いです。
引越し挨拶のマナーについては、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
ライフラインの使用開始
ガスの開栓作業は当日の立会いが必要です。作業時間は15分~20分程度で終わります。
- 作業員訪問
- ガスメーターの開栓
- 点火の確認試験
- 使用方法の説明
電気・水道は立ち合いの必要はありません。電気はブレーカーを上げて、水道は元栓をひねることで使用開始となります。
引越し業者への指示
作業員は新居に到着後、レイアウトを見ながら部屋を見て回り、各部屋の家具・家電の配置を確認します。作業員と一緒に見て回り、細かい配置など希望があれば指示を出しておきましょう。
レイアウトに書ききれなかった家具や、衣装ケースなどの小物の配置も指示を出しておけば作業員はスムーズに運べます。
すぐに必要な日用品はリビングなど分かりやすい場所にまとめてもらいましょう。
引越し業者への差し入れ
引越し業者への差し入れは、スポーツドリンクやお茶、小分けされたお菓子などがオススメです。差し入れをするタイミングは作業前が良いでしょう。
作業前に渡すことで作業員のモチベーションが上がり、質の高いサービスが期待できるからです。
心付け(チップ)などは基本的には必要ありません。
搬入した荷物の確認
搬入が完了したら、作業員と一緒に各部屋の家具の配置の確認、荷物の紛失がないかを見て回ります。加えてトラックに降ろし忘れがないか確認しておきましょう。
床や階段、クロスなどは引越し業者がキズをつけてしまいやすいポイントです。作業後はしっかりと確認しておきましょう。
すぐに使う日用品の荷ほどき
引越し当日に全てのダンボールを荷ほどきするのは時間的にも体力的にも難しいです。まずは生活するのに最低限必要になる以下のような日用品から荷ほどきを始めましょう。
- 布団
- カーテン
- 洗面用具
- 衣類
- トイレ回り
荷ほどきする優先順位を決めてからダンボールを開けるのがコツです。「すぐに使う日用品」→「引越し後1週間程度で使うもの」→「すぐに使わないもの」の順番で荷ほどきしていきましょう。
【STEP9】引越し後に早めに行うこと
引越し後早めにやるべきことは下記7つです。
- 役所・役場で各種手続き
- 運転免許証の住所変更
- 車関連の手続き
- クレジットカードの住所変更
- 各種保険の住所変更
- パスポートの住所変更
- 梱包資材の返却
役所・役場での手続き
引越し先の役所・役場で必要な手続きは以下の表の通りです。
必要な手続き | 必要書類など |
転入届 | 【本人申請】 ・転入届 ・転出証明書 ・本人確認書類(運転免許証・パスポートなど) ・印鑑 ・転入する全員分のマイナンバーカード 【代理人申請】 ・委任状 ・代理人自身の印鑑と本人確認書類 |
マイナンバーカードの住所変更 | ・マイナンバーカード ・マイナンバー通知カード |
国民健康保険加入手続き | 【本人申請】 ・転出証明書 ・本人確認書類(運転免許証・パスポートなど) ・印鑑 ・国民健康保険の保険証 【代理人申請】 ・委任状 ・代理人自身の印鑑と本人確認書類 |
国民年金住所変更 | 【会社員の場合】 ・会社に「被保険者住所変更届」を提出 【自営業の場合】 ・国民年金手帳 ・印鑑 【代理人申請】 ・申請者の国民年金手帳 ・委任状 ・代理人自身の印鑑と本人確認書類 |
印鑑登録 | 【本人申請】 ・登録する印鑑 ・本人確認書類(運転免許証・パスポートなど) 【代理人申請】 ・登録する印鑑 ・委任状 ・代理人自身の本人確認書類 |
児童手当の住所変更手続き | ・所得課税証明書 ・児童手当認定請求書 ・普通預金通帳 ・健康保険証のコピー ・印鑑 |
原動機付自転車(125cc以下)の登録変更手続き | ・廃車申告受付書 ・印鑑 ・免許証 |
軽二輪バイク(126cc~250cc)の登録変更手続き ※国土交通省の陸運支局で行う | ・軽自動車届出済証 ・自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書) ・新住所の住民票※発行から3か月以内 ・印鑑 ・ナンバープレート(引越し先が旧居と違う市区町村の場合のみ) |
小型二輪バイク(251cc以上)の登録変更手続き ※国土交通省の陸運支局で行う | ・自動車検査証(車検証) ・新住所の住民票(発行から3か月以内) ・印鑑 ・自動車損害賠償責任保険証書 ・ナンバープレート (引越し先が旧居と違う市区町村の場合のみ) |
犬の登録 | ・登録事項変更届 ・旧住所での鑑札 ・注射済票(注射済の場合) |
転校の最終手続き | ・在学証明書 ・教科用図書給与証明書 ・転入学証明書 |
役所・役場での手続きは以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
バイクの住所変更手続きは以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
運転免許証の住所変更
運転免許証の住所変更は「運転免許試験場」「運転免許センター」「警察署」のいずれかで行います。必要な書類は以下の2点です。
- 運転免許証
- 新住所が確認できる書類※以下の書類から1点
・住民票
・健康保険証
・マイナンバーカード(通知カードは除く)
・新住所に届いた郵便物
委任状があれば代理人による申請も可能です。
運転免許証の住所変更については以下の記事で詳しく解説しています。
自動車の保管場所証明の申請
自動車の保管場所証明申請は、保管場所の位置を管轄する「警察署」で行います。必要な書類と手数料は以下の通りです。
- 必要書類
- ・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・所在図および配置図
・保管場所の使用権原書1通※以下の書類から1点
【保管場所の土地・建物が自己所有の場合】
・保管場所使用権原疎明書面(自認書)
【保管場所の土地・建物が他人所有の場合】
・駐車場賃貸契約書の写し
・駐車場賃貸契約書の写しが無い場合は当該契約内容が明記された駐車場料金の領収書など
・保管場所使用承諾証明書
【保管場所の土地・建物が共有の場合】
・共有者全員の署名と押印のある保管場所使用承諾証明書 - 手数料
- ・自動車保管場所証明申請手数料「2,200円」
・自動車保管場所標章交付手数料「500円」
自動車車検証の住所変更手続き
車検証の住所変更手続きは普通自動車の場合「引越し先の住所を管轄する陸運局」軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」で行います。住所変更に必要な書類は以下の通りです。
- 普通自動車
- ・自動車検査証
・申請書(陸運局の窓口、WEBサイトからダウンロード)
・手数料納付書※印紙が必要
・自動車保管場所証明書(警察署証明の日から40日以内のもの)
・住民票(発行してから3か月以内のもの)
・印鑑
・ナンバープレート(異なる市区町村への引越し、ナンバープレートを変更したい場合)
・委任状(代理申請の場合) - 軽自動車
- ・自動車検査証
・自動車検査証記入申請書(軽自動車検査協会の窓口で入手)
・軽自動車税申告書(軽自動車検査協会の窓口で入手)
・住民票(発行してから3か月以内のもの)
・印鑑
・ナンバープレート(異なる市区町村への引越し、ナンバープレートを変更したい場合)
・委任状(代理申請の場合)
車関連の手続きは以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
クレジットカードの住所変更
引越しが終わったらクレジットカードの住所変更を行いましょう。クレジットカードの住所変更を忘れてしまうと、更新カード、明細書、請求書が届かなくなり、延滞損害金の発生や信用情報にキズがついてしまう可能性があります。
クレジットカードの住所変更は以下のいずれかの方法で行います。
- インターネットから手続き
- 電話・郵送での手続き
- 店頭窓口での手続き
クレジットカードの住所変更手続きは以下の記事で詳しく解説しています。
各種保険の住所変更(火災・地震保険)
契約している保険会社に登録している住所や電話番号の変更をしましょう。インターネットから簡単に変更できる保険会社も増えているため、まずは契約している保険会社のホームページを確認してみましょう。
火災保険の住所変更方法は以下の通りです。保険会社専用のWEBサイトから手続きを行えば簡単に終わります。
インターネット(WEBサイト)から手続き | ・契約している保険会社の「ご契約者専用WEBページ」から行う |
カスタマーセンターに連絡する | ・必ずご契約者本人から電話してください ・保険の対象(建物・家財)の所在地も変更となる場合はカスタマーセンターでは対応できないため、代理店に連絡する |
代理店に連絡する | ・代理店の確認方法はお手元の証券を確認するか、カスタマーセンターにお問い合わせください。 |
火災保険の住所変更は以下の記事で詳しく解説しています。
パスポートの住所変更
引越しをして住所の変更があっただけではパスポートの変更手続きは必要ありません。パスポートに記入されている旧住所を二重線で見えるように訂正し、新たな住所を記入します。
修正液を使用して消さないように注意しましょう。
名前や本籍地が変わった場合は「記載事項変更旅券」の申請をします。ただし本籍を変更しても、同一の都道府県の場合にはパスポートの記載事項の変更はないため、申請は不要です。
記載事項変更旅券の申請に必要な書類は以下の通りです。
- 一般旅券発給申請書(記載事項変更用)
- 戸籍謄本または戸籍妙本(原本・発行日から6か月以内)
- パスポートに添付する写真(縦4.5cm×横3.5cm)
- 現在所有している有効なパスポート
- 申請書(代理申請の場合)
- 代理人自身の本人確認書類(運転免許証、健康保険証)
梱包資材の返却
引越し業者によっては使った資材(ダンボールや梱包用紙)を回収してくれるサービスがあります。ダンボールは折りたたんでヒモでまとめ、梱包用紙は袋などに入れて回収してもらいましょう。
まとめ
今回は引越し準備から完了までの流れを9STEPで解説しました。引越し初心者の人は、何から手を付けていいのか分からずに時間だけが過ぎてしまうことが多いと思います。
今回解説した手順で一つずつ作業を終わらせていけば、引越しに慣れていない人でもスムーズに引越しができます。
効率よく引越しを終わらせて、余裕のある新生活をスタートさせましょう。
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