引越しは新しい生活を始める上で大きなイベントですが、その前には荷造りや準備が必要不可欠です。しかし初めての引越しや長年住んでいた家を引越す場合には、何から始めればいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、荷造りの基本的なコツや注意点、梱包に必要な資材について紹介しました。初めて引越しをする方でも実践できる内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
初めまして、ミツイです。
私は大手引越企業で2年間ノウハウを学び、現在は中小企業で16年間、引越しのプロとして仕事をしています。
2,500件以上の引越し作業と、300件以上の梱包作業の経験があります。
この記事では、引越しのプロが実際に現場で使っている梱包方法について解説。この記事を参考にすれば、荷造りに関する疑問点が解消し、スムーズな引越しができるようになるでしょう。
引越し当日までに荷造りを終わらせるためには、計画的な準備と段取りが必要です。引越し前に必要な資材を用意し、作業のスケジュールを立てることで、荷造りを効率的に行えます。
引越しの荷造りに必要な資材
引越しの荷造りに必要な梱包用品は下記の通りです。
- ダンボール
- テープ類(クラフトテープ、養生テープ、布テープ)
- 梱包用紙(新聞紙でも可)
- エアキャップ(プチプチ)
- はさみ、カッター
- ふとん袋
- ビニール袋
- ビニールひも
- 油性マジック
- 運搬作業用手袋
梱包用品やダンボール以外にも、はさみやカッター、ビニール袋、緩衝材などを用意しておくと、よりスムーズな荷造りができます。
梱包に必要な資材は、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
≫【荷造りのコツ】引越しのプロがオススメする梱包に便利な道具13選!
荷物の梱包する際のポイント
梱包を終えたダンボールには、商品名や収納する部屋名を書き込んでおくと、引越し先での荷物の仕分けや荷降ろしがスムーズです。油性マジックなどを使い、ダンボールの上面や横面に記入しておきましょう。
引越しに必要なダンボールの種類と数
引越しで使うダンボール箱は、梱包する荷物の種類によって使う大きさが異なります。適切な箱を使わないと、荷物が入りきらずに余計な箱が必要になったり、逆に大きすぎる箱を使ってしまうと、箱の中で荷物が動いてしまうため注意が必要です。
一般的には、荷物の種類に合わせて下記のような箱が使われます。
- 小物や食器などの割れ物:小さめの箱
- 書類や書籍など重たいもの:小さめの箱
- 衣類:大きめの箱、衣装ケース
- カーテンなどの布類:大きめの箱
各引越しに必要なダンボールの数は下記の通りです。
- 単身の引越しの場合:小10枚、大10枚
- 家族4人の引越しの場合:小20枚、大30枚
引越し業者によっては、再利用できるレンタルボックスを用意しています。引越し後も不要な箱の処分が不要になり、環境にもやさしい方法です。
荷造りの基本的なコツ
引越しの荷造りには、効率的かつ安全に行うためにいくつかの基本的なコツがあります。下記の手順に従って荷造りをしましょう。
- 「準備」:引越しの日程を決め、必要な梱包材を揃えておきましょう。ダンボール、梱包用紙、テープ、はさみ、カッター、ビニール袋などが必要です。
- 「時間をかける」:慌てず、余裕を持って荷造りを行いましょう。できるだけ早めに始めて、段階的に進めることが大切です。
- 「カテゴリー別に分ける」:荷物をカテゴリー別に分けて、同じ種類のものをまとめて梱包します。例えば、衣類、食器、書類、家電、日用品などです。
- 「重いものから軽いものへ」:重いものを底に、軽いものを上に入れるように荷造りしましょう。これによりダンボールが破損しにくく、荷物も安定します。
- 「破損しやすいものに注意」:食器やガラス製品など破損しやすいものは、緩衝材を十分に使って梱包しましょう。ダンボールに「割れ物」「上積み厳禁」と書いておくと、引越し作業時に注意して扱ってもらえます。
- 「ラベル付け」:ダンボールに荷物の内容と、その箱をどの部屋に運ぶかを記入しましょう。これにより、引越し先での荷ほどきがスムーズに行えます。
- 「重要書類や貴重品は別管理」:パスポートや戸籍謄本などの重要書類や貴重品は、別の場所に保管しましょう。引越しの日に必要になるものは、手元に置いておくことが大切です。
- 「最後に必要なものをまとめる」:引越し当日に必要なものや、すぐに使う予定のあるもの(着替えやタオル、歯ブラシなど)は、最後にまとめて梱包しましょう。これらは「新居ですぐに開ける」としてラベル付けし、引越し先ですぐに取り出せるようにしておくと便利です。
- 「梱包材のリサイクル」:引越しが終わったら、使ったダンボールや緩衝材をリサイクルしましょう。ダンボールは平らにしてまとめ、エアキャップや梱包用紙は袋に入れて保管しておくと、次の引越しの際に再利用できます。
- 「荷ほどきの計画」:引越し先では、荷物の整理を効率的に行うために荷ほどきの計画を立てましょう。最初に必要なものから順番に開けていき、段階的に整理していくことが大切です。
引越しの荷造りは、計画的かつ丁寧に行うことで、ストレスを軽減し、効率的な作業ができます。上記のコツを参考に、スムーズな引越しを実現しましょう。
食器・グラスなどの梱包方法
- プレート(小皿・中皿・大皿)
- 深皿/ボウル
- どんぶり
- 小鉢
- グラタン皿
- グラス
- ワイングラス
- マグカップ
- ティーポット
- 急須
プレート(小皿・中皿・大皿)
平皿は梱包用紙で1枚ずつ包みます。
- 梱包用紙の真ん中にお皿を置き、お皿の大きさに合わせて左右を折る。
- 四隅をお皿の形に合わせて谷折りする。
- 上下余った部分を山折りして完成。
梱包用紙1枚で包めない大皿は梱包用紙を2枚使うと上手に包めます。
深皿/ボウル
深皿やボウルは梱包用紙で1枚ずつ包みます。
- 梱包用紙の中心にお皿を置き、お皿の内側に詰め込むように包む。
- お皿部分が見えなくなるように包めたら完成。
どんぶり
どんぶりは「梱包用紙」か「エアキャップ」で1つずつ包みます。
- 梱包用紙の中心にどんぶりを置き、どんぶりの内側に詰め込むように包む。
- どんぶり部分が見えなくなるように包めたら完成。
梱包用紙で包めない大きさのどんぶりはエアキャップで包みましょう!
小鉢
小鉢は梱包用紙で1枚ずつ包みます。
- 梱包用紙の中心に小鉢を置き、小鉢の内側に詰め込むように包む。
- お皿部分が見えなくなるように包めたら完成。
小鉢の大きさに合わせて梱包用紙を切っておくと無駄がありません。
グラタン皿
グラタン皿は梱包用紙で1枚ずつ包みます。「フタ」がある場合は本体と別々で梱包してください。
- 梱包用紙の中心にグラタン皿を置き、グラタン皿の内側に詰め込むように包む。
- 梱包用紙でフタを包む。
- 本体にフタを上下反対にして重ねれば完成。(フタの取っ手の保護になる)
フタを重ねるときは必ず上下反対にしてください。
グラス
グラスは梱包用紙で一つずつ包みます。
- 梱包用紙の隅にグラスを横にした状態で置く。
- 隅から巻いていき、底面の梱包用紙を折りこみグラスをくるくると包みこんで筒状にする。
- 飲み口側の余った梱包用紙をグラスの内側に詰め込んで完成。
グラスは横からの力に弱いため、ダンボールには必ず立てて入れましょう。
グラスの箱詰め方法は下記の記事で解説しています。
ワイングラス
ワイングラスは梱包用紙で一つずつ包みます。
- 梱包用紙を切って、ステムと呼ばれる脚の部分に巻き付ける。
(ステムは繊細なため、梱包用紙を巻いて強度を上げる) - 梱包用紙の隅にワイングラスを横にした状態で置く。
- 梱包用紙の隅をステムに巻き付けながら包む。
- 途中で底面の梱包用紙を折りこみ、グラスをくるくると包みこんで筒状にする。
- 飲み口側の余った梱包用紙をグラスの内側に詰め込んで完成。
ワイングラスは壊れやすいため、丁寧な梱包が必要です。
ワイングラスの梱包方法は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
マグカップ
マグカップは梱包用紙で一つずつ包みます。
- 梱包用紙を半分程度に切って、取っ手に巻き付けます。
(取っ手は衝撃に弱いため、梱包用紙を巻いて強度を上げる) - 梱包用紙の隅にマグカップを横にした状態で置く。
(取っ手が手前側に来るように置く) - 梱包用紙の隅をマグカップの取っ手に巻き付けながら包む。
- 途中で底側の梱包用紙を折りこみ、くるくると包みこんで筒状にする。
- 飲み口側の余った梱包用紙をカップの内側に詰め込んで完成。
壊れやすい取っ手の梱包が重要です!
ティーポット
ティーポットは梱包用紙で包みます。フタと本体は別々に梱包してください。
- 梱包用紙を切って取っ手に巻き付ける。
(取っ手は衝撃に弱いため、梱包用紙を巻いて強度を上げる) - 梱包用紙の真ん中にティーポットを置き、全体を包む。
- 上部の余った梱包用紙を口の内側に詰め込む。
- 梱包用紙でフタを包む。
- フタを上下反対にして本体に重ねれば完成。
(つまみを保護するために上下反対にして本体に重ねる)
フタを重ねるときは必ず上下反対にしてください。
急須
急須は梱包用紙で包みます。フタと本体は別々で梱包してください。
- 広げた梱包用紙の中心に急須を置く。
- 「胴」「手・柄」「口」の順に梱包用紙で包む。
- 梱包用紙でフタを包む。
- 本体にフタを上下反対にして重ねてテープで止めれば完成。
(反対にしておくとつまみが破損するのを防げます)
破損しやすい「柄・口」の部分は梱包用紙を厚く巻きましょう。
急須の梱包方法は下記の記事で詳しく解説しています。
台所用品の梱包方法
- 包丁
- スプーン・フォーク・はし
- カトラリーケース
- フライパン・鍋・土鍋
- 粉もの調味料
- 使いかけ油・調味料(ビン)
包丁
包丁はダンボールを使って梱包します。包丁を入れたダンボールには、必ず「刃物在中」の記入をしてください。
- 包丁の刃の大きさに合わせてダンボールを切る。
- 包丁の刃に合わせて、切ったダンボールを巻く。
- 柄の部分が常に出ている状態にし、包まれているものが一目で包丁だと分かるようにしておく。(丁重に扱いやすくなる)
- 包丁が抜け落ちないように、テープで3か所固定して完成。
梱包する際はケガに注意して作業してください。
スプーン・フォーク・はし
スプーンやフォーク、はしなどの細かい食器は、梱包用紙を使って包みます。種類ごとに分けて包んでおくと、荷ほどきの際、簡単です。
カトラリーケース
カトラリーケースは梱包用紙を使って梱包します。
- ケース内のはしやフォークなどが動かないように梱包用紙で固定する。
- 広げた梱包用紙の中心にカトラリーケースを置き包む。
- 梱包用紙が取れないようにテープで止めれば完成。
フライパン・鍋・土鍋
フライパンや鍋類は大きくて丈夫なものからダンボールに入れる
フライパンをダンボールに入れる際は、立てて入れると隙間なく詰めることができます。
- フライパン→梱包用紙→フライパンの順で重ねる。
(ガラスのフタがある場合も同様に重ねておく) - 重ねたフライパンを大きいものから順に立てて入れる。
- ガラスのフタをフライパンと同じように立てて入れる。
- 空いているスペースにボウルや小さい鍋などを入れる。
フライパンの上の空いているスペースには、軽めの台所用品などを入れましょう。
土鍋はエアキャップで梱包
土鍋は陶器で割れやすいため、エアキャップで梱包します。本体とフタは別々に梱包してください。
- 本体をエアキャップで包みテープで止める。
- フタをエアキャップで包む。
- フタを上下反対にして、本体の上に重ねれば完成。
(反対にしておくとフタの取っ手の保護になる)
粉もの調味料
使いかけの粉もの調味料(小麦粉など)はクリップなどで止めてビニール袋に入れて梱包します。
- 調味料の口がしっかりと閉じているか確認。
- 袋の口が開いているものは、クリップやゴムで止めておく。
- ビニール袋に入れて、口をしばりダンボールに入れる。
使いかけ油・調味料(ビン)
ガラスの容器は梱包用紙で包み、ビニール袋に入れて梱包します。
- フタが閉まっているか確認をする。
- 梱包用紙で包む。(プラスチックの容器は包む必要はなし)
- ダンボールに入れる。液漏れが心配な場合はビニール袋に入れて口をしばってからダンボールに入れる。
調味料や油はこぼれないように必ず立ててダンボールに入れましょう。
電化製品の梱包方法
- ポット
- オーブントースター
- コーヒーメーカー
- ガスコンロ
- TV・コード
- DVDデッキ
- デスクトップパソコン
- ノートパソコン
- 照明器具
ポット
ポットはエアキャップを使って梱包します。
- ポットを巻ける大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの中心にポットを置いて包み、テープで止める。
(養生テープを使うと引越し後簡単に剥がせます) - 小ダンボールに入れる。
- ポットが動かないように、緩衝材(タオル・エアキャップなど)を詰め込み固定する。
オーブントースター
オーブントースターはエアキャップを使って梱包します。
- トースターを巻ける大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの中心にトースターを置いて包み、テープで止める。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - 大ダンボールに入れる。
- トースターが動かないように、緩衝材(タオル・エアキャップなど)を詰め込み固定する。
コーヒーメーカー
コーヒーメーカーはエアキャップを使って梱包します。
- コーヒーメーカーを巻ける大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの中心にコーヒーメーカーを置いて包み、テープで止めます。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剝がせます) - 小ダンボールに入れる。
- コーヒーメーカーが動かないように、緩衝材(タオル・エアキャップなど)を詰め込み固定する。
コーヒーメーカーはとても壊れやすいです。ダンボールに「精密機器注意」と記載して注意して運んでもらいましょう。
ガスコンロ
ガスコンロは大ダンボールとエアキャップを使って梱包します。購入時の箱が残っていればその箱を使って梱包して下さい。
- ガスコンロを巻ける大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの中心にガスコンロを置いて包み、テープで止めます。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - ダンボールの1辺をカッターで切って広げる。
- 広げたダンボールの中心にガスコンロを置く。
- ガスコンロの形に合わせて、片方ずつダンボールを折る。
- クラフトテープか布テープで3か所止めれば完成。
TV・コード
TVはダンボールとエアキャップを使って梱包します。自分で引越しをする際にTVの梱包が必要です。引越し業者に依頼している場合は、TVの梱包は全て作業員が行います。
- TVのスタンドを巻ける大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの上にTVを置き、スタンド部分を包みテープで止める。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - エアキャップを液晶全体(裏面まで)を巻ける大きさに切る。
- エアキャップで液晶部分を巻いて、4か所程度テープで止める。
- TVの大きさに合わせて用意したダンボールの1辺を切り広げる。
- 液晶全体にダンボールを巻いて6か所程度テープで止めれば完成。
配線を抜く前に目印を付けておこう!
配線を抜く前に、配線ケーブルと本体の差込口に養生テープまたはマスキングテープを貼ります。貼ったテープに割り振った番号やアルファベットを記入しておくと、引越し後の配線作業がスムーズです。
新居で配線が分からなくなってしまう人が多いです。事前に対策しておきましょう。
テレビの梱包方法については下記の記事で詳しく解説しています。
≫テレビの引越しは梱包が重要|正しいテレビの梱包方法と運搬時の注意点を解説!
DVDデッキ
DVDデッキはダンボールとエアキャップを使って梱包します。購入時の箱が残っていれば、その箱を使って梱包してください。
ダンボールに入るサイズの梱包手順
- DVDデッキ全体を巻ける大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの中心にデッキを置いて包み、テープで止める。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - デッキが大ダンボールに入る場合はそのまま入れる。
ダンボールに入らないサイズの梱包手順
大ダンボールに入らないサイズのデッキは、広げたダンボールを使って梱包します。
- ダンボールの1辺を切って広げる。
- 広げたダンボールの中心にエアキャップで包んだデッキを置く。
- デッキの形に合わせて、片方ずつダンボールを折る。
- 布テープかクラフトテープで左右と真ん中の3か所を止める。
デスクトップパソコン
デスクトップパソコンはエアキャップを使って梱包します。
- モニター・本体・キーボード・マウスをそれぞれエアキャップで包み、テープで止める。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - 大ダンボールに入れて、隙間に緩衝材(タオル・エアキャップなど)を詰めて固定する。
- フタを閉じる場合は「パソコン・精密機器注意」と記入する。
(作業員が丁寧に運んでくれる。引越し当日、口頭でも伝えておくと安心)
ノートパソコン
ノートパソコンはエアキャップを使って梱包します。
- ノートパソコンを巻ける大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの中心にノートパソコンを置いて包み、テープで止める。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - 大ダンボールの底部に緩衝材(タオル・エアキャップなど)を敷いてからパソコンを入れる。
- 隙間がある場合は緩衝材を詰めて固定する。
- 「ノートパソコン・精密機器注意」と記入する。
(作業員が丁寧に運んでくれる)
心配な場合はバッグなどに入れ、手荷物として運びましょう。
照明器具
照明器具はエアキャップを使って梱包します。
引越し業者に依頼している場合は、照明器具の梱包は当日作業員が行います。自分で引越しをされる人は照明器具の梱包が必要です。
一般家庭でよく使われている照明器具は次の2種類。
- シーリングライト
- 天井面に直接取り付けるタイプの照明器具
- ペンダントライト
- 天井から吊り下げるタイプの照明器具
シーリングライト梱包手順
- カバー・本体・専用アダプタをそれぞれエアキャップで包み、テープで止める。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - 専用アダプタ→本体→カバーの順に大ダンボールに入れる。
(カバーが割れやすいので一番外側になるように入れる) - 隙間に緩衝材(タオル・エアキャップなど)をやさしく詰め込み固定する。
リモコンがある場合は忘れないように一緒に入れておきましょう。
ペンダントライト梱包手順
- ペンダントライトを包める大きさにエアキャップを切る。
- 広げたエアキャップの中心にペンダントライトを置いて包み、テープで止めます。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剥がせます) - 小ダンボールに入れる。
- 隙間に緩衝材(タオル・エアキャップなど)を詰め込んで固定する。
照明器具の取り付け・取り外し方法は以下の記事で詳しく解説しています。
衣類・布団などの梱包方法
- 洋服
- タンス、ラック
- ふとん
- カーテン
洋服
洋服は大ダンボールと引越し業者のハンガーボックスを使って梱包します。
ハンガーにかかっている洋服はハンガーボックスで梱包する
ハンガーにかかっている洋服は、引越し当日に業者が用意するハンガーボックスを使うことで簡単に梱包可能です。ハンガーにかけたまま収納できるので、シワにならず、梱包する手間も省けます。
衣装ケースはそのまま運べる
衣装ケースに入っている洋服はそのまま運ぶことができます。ただし以下のものが入っていると運べないため、事前に確認しておきましょう。
- 割れ物
- 貴重品
- 液体のもの
引出しタイプのものは運搬中に開いてしまわないようにテープで止めておくと安心です。使用するテープは、粘着力の弱い養生テープを推奨します。(クラフトテープや布テープを使うと粘着剤が残ってしまう可能性がある)
養生テープを貼って行き先(アルファベットや数字など)を書いておくと当日作業員が運ぶ際にスムーズです。
衣装ケースの運搬方法については下記の記事で詳しく解説しています。
≫【引越し準備】衣装ケースの中身はそのままでもOK!衣類を安全に運ぶ方法を解説!
その他の服はダンボールで梱包
その他の服は大ダンボールに入れて梱包します。新居で収納する場所ごとに梱包しておくと荷ほどきが簡単です。
引出しが付いているタンス(プラスチック製)・ラック
引出しが付いているタンス(プラスチック製)やラックは養生テープで引出しを止めます。
引越し業者に依頼している場合は、家具専用の「パット」という資材で梱包してくれます。引出しを止める前に下記のものが入っていないか確認しておきましょう。
- 割れ物
- 貴重品
- 液体のもの
確認ができたら引出しを粘着力の弱い養生テープで止めましょう。引出しの前面に養生テープを貼り、行き先(アルファベットや数字など)を書いておくと当日作業員が運ぶ際にスムーズです。
木製品のタンスやラックはテープを貼ると塗装面が剥がれることがあるた
め注意が必要です。
布団
布団は引越し業者が用意する布団袋使って梱包します。
- 布団をキレイに畳む。
- 布団袋を広げて入れる。
(敷布団・掛布団・毛布・枕など一式入る大きさになっている)
布団以外でも、クッション・ぬいぐるみを梱包するのに役立ちます。
ふとん圧縮袋を活用しよう
布団袋の他にも100均やホームセンターで購入できる「ふとん圧縮袋」がオススメです。圧縮袋に布団を入れて空気を抜けば厚みは半分以下になり、トラックに積める荷物の量が増えます。
引越し後、季節外れの布団を圧縮した状態で収納しておけば、収納スペースの空間を確保できます。
カーテン
カーテンは大ダンボールを使って梱包します。
- シワがつかないようにキレイに大きく畳む。
(折り畳む回数が少なくなれば、折じわを軽減できる) - 遮光カーテンを下、レースが上になるように大ダンボールに入れる。
(新居で取り付け順に取り出せるようになる)
日用品の梱包方法
- 液体洗剤類・シャンプー類
液体洗剤類・シャンプー類
液体洗剤類はビニール袋とエアキャップなどの緩衝材を使って梱包します。
- 小ダンボールに大きめのビニール袋を広げて入れる。
- 洗剤のキャップやフタが閉まっていることを確認したら、袋に入れる。
- 混ざると危険な液体洗剤類はビニール袋を分けるか、違うダンボールに入れる。
- 緩衝材を使って液漏れを防ぐ方法
- 【スプレータイプ】
・レバーの下に緩衝材を巻いて握れないようにする。
【ポンプ式のボトル】
・ヘッドの下に緩衝材を巻いてポンプを押せない状態にする。
アクセサリー・靴などの梱包方法
- アクセサリー
- 靴
アクセサリー
アクセサリーの梱包はチャック付きの袋とプチプチで梱包します。
ネックレスの梱包方法
- 装飾品が付いている場合はプチプチを使って梱包しておく。
- チャック袋にネックレスを入れる。
- ネックレスの引き輪の少し下の部分をチャックで止めて固定する。
- 2本入れる場合は袋の端と端に1本ずつ入れる。
イヤリングの梱包方法
- チャック袋に入る程度の大きさにプチプチを切る。
- 切ったプチプチにイヤリングのフックやピンを引掛けて固定する。
(キャッチがある場合は付けて固定する) - イヤリングを引掛けたプチプチをチャック袋に入れる。
- 同じ袋に2セット入れる場合は、イヤリング同士が接触しないように向きを反対にして入れる。
梱包済みのチャック袋が複数できた場合は、大きな袋にまとめておくと荷ほどきが楽です。
アクセサリーの梱包方法は下記の記事で詳しく解説しています。
靴
靴は大ダンボールに入れて梱包します。
- 大ダンボールに横向きにした靴を互い違いに入れる。
- 1段目を入れたら梱包用紙か新聞紙を敷いてから2段目を入れる。
- 3段目も入る場合は、同じように梱包用紙などを敷いてから入れる。
装飾品が付いているパンプスなどは個別で包む
装飾品が付いているものは梱包用紙で包んでおくと安心です。
- 広げた梱包用紙の中心に靴を横にして置く。
- 梱包用紙で一足ずつ包む。
- 横にしてダンボールに入れる。
書籍・絵画などの梱包方法
- 書籍
- 絵画
書籍
書籍は小ダンボールに入れて梱包します。
書籍は必ずダンボールに入れて梱包してください。ヒモで縛ると書籍がキズついたり、積み込み中にヒモがほどけてしまうトラブルがあります。
ダンボールを作る際には粘着力の強い「布テープ」で組み立てると底抜けの心配がありません。テープの止め方は簡単で強度の強い十字止めを推奨します。
- 書籍を横にしてダンボールに入れる。
(立てて入れると表紙や端に負荷が掛かり、キズの原因になる) - 隙間ができた場合は緩衝材を詰めて動かないように固定する。
書籍はダンボールに入れるとかなりの重量です。自分で持ち上げられる程度に収めましょう。
絵画
絵画はエアキャップとダンボールを使って梱包します。
- 絵画を巻ける大きさにエアキャップを切る。
(エアキャップは少し大きめに切っておくと失敗しにくい) - 広げたエアキャップの中心に絵画を置いて包む。
- 上下と真ん中の3か所をテープで止める。
(養生テープを使うと、引越し後簡単に剝がせます) - ダンボールの1辺をカッターで切って広げる。
- 広げたダンボールの中心にエアキャップで包んだ絵画を置く。
- 絵画の大きさに合わせてダンボールを片方ずつ折る。
- 布テープかクラフトテープを使って左右2か所ずつ、真ん中の1か所を止めれば完成。
梱包した絵画の面側に「前面・ガラス注意」と記入しておきましょう。
引越し当日の荷造りに関する注意点
引越し当日の荷造りは、事前の準備や計画が重要ですが、当日になっても注意すべき点がいくつかあります。下記の注意点を押さえて、スムーズな引越しを心掛けましょう。
- 荷物の最終チェック
- 貴重品や重要書類の管理
- 引越し業者との連携
- 洗濯機の排水
- 冷蔵庫の水抜き・消臭
- ペットや子供の対応
- 最後の清掃
- すぐに使う荷物の確保
- 荷物の配置計画
引越し当日の荷造りに関する注意点を押さえることで、安全かつ効率的に作業が進められます。計画的に引越しを進めて、新生活のスタートをスムーズに切りましょう。
荷物の最終チェック
当日の朝に、荷物の最終チェックを行いましょう。全ての荷物が梱包されているか、ダンボールに行き先が記入されているかなどを確認しましょう。
貴重品や重要書類の管理
引越し当日は、貴重品や重要書類を別の場所に保管し、自分で運ぶようにしましょう。紛失や破損を防ぐためです。
引越し業者との連携
引越し業者が到着したら、荷物の運び方や特別注意が必要な荷物などを伝えましょう。これにより、引越し作業がスムーズに進みます。
洗濯機の排水
洗濯機を運ぶ前に、水を抜いておくことが重要です。排水ホースを下げて水を抜き、内部に残った水もタオルなどで拭き取りましょう。
冷蔵庫の水抜き・消臭
冷蔵庫は引越しの前日に電源を切り、水抜きをする準備をしておきましょう。庫内の消臭をするために、中性洗剤などを使ってキレイにしておきましょう。
冷蔵庫の引越し準備については、下記の記事で解説しています。
≫【引越し準備】冷蔵庫の中身を入れたまま運べない3つの理由を解説!
ペットや子供の対応
引越し当日は、ペットや小さな子供がいる場合、友人や家族に預けるか、別の部屋で過ごさせるようにしましょう。これにより安全性が向上し、作業もスムーズに進みます。
最後の清掃
荷物を運び出した後、最後の清掃を行いましょう。特にキッチンやバスルームは、汚れが残りやすいので丁寧に掃除しましょう。
すぐに使う荷物の確保
引越し先に到着したら、まずは「すぐに開ける箱」や「日用品が入っている箱」を確保しましょう。これにより、すぐに必要なものが手元にあることが確認できます。
荷物の配置計画
荷物を運び込む前に、家具・家電の配置を決めておくと作業がスムーズに進みます。大きさやレイアウトを考慮し、最適な配置を決めておきましょう。
荷造りに関するその他の疑問点
ここでは、引越し荷造りに関するその他の疑問点について解説します。解説するポイントは下記5つです。
- 引越し当日までに荷造りを終わらせる方法
- 引越し業者の荷造りサービスについて
- 不要な荷物の処分方法
- 引越し荷造りが間に合わないとどうなるのか
- 引越し荷造りにかかる時間と日数
引越し当日までに荷造りを終わらせる方法
引越し当日までに荷造りを終わらせるためには、計画的に準備を進めることが大切です。必要な荷造り用品を揃え、段取りを考えてスケジュールを立てることで、ストレスフリーな荷造りができます。
引越し業者の荷造りサービスについて
引越し業者によっては、荷造りサービスを提供しているところがあります。荷造りから荷ほどきまで全て行う「フルサービスプラン」から、荷造りだけを行う「スタンダードプラン」などさまざまな種類のサービスを展開。
荷造りサービスを利用すると、荷造り作業が入る引越し前日までは、普段と変わらない生活を送れます。
荷造りにかかる手間や時間を減らしたい人、忙しくて荷造りをする時間がない人は、荷造りサービスの利用でスムーズな引越しを実現しましょう。
不要な荷物の処分方法
引越しの際に、不要な荷物が出てくることはよくあります。余剰な荷物を処分しておくことで、引越し料金が安くなり、荷造りにかかる手間や時間を減らせます。不要な荷物の処理方法は下記4つです。
- 「不用品の処分」:引越し前に不要なものをまとめて、回収業者に依頼する方法があります。粗大ゴミの受付所で回収を依頼することも可能です。
- 「寄付」:引越し前に使わなくなった衣類や家具、本などを寄付することができます。寄付する団体や施設によっては、引き取りに来てくれる場合もあります。
- 「リサイクル」:使わなくなった家電製品やパソコンなどをリサイクルすることができます。リサイクルショップでは、処分費用がかからず、買取り価格もつく場合があります。
- 「不用品回収サービス」:不要なものを回収してくれるサービスもあります。回収には費用がかかる場合もありますが、大量の不用品を一度の処分できるので便利です。
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引越し荷造りが間に合わないとどうなるのか
荷造りが間に合わない場合は、引越しのスケジュールが遅れたり、引越し業者に追加料金がかかったりする場合があります。荷造りを早めに始め、引越し前日までに終わらせることが重要です。
引越し当日までに荷造りが終わりそうにない場合は、早めに引越し業者に相談をして、対応策を考えることも大切です。
引越し荷造りにかかる時間と日数
引越し荷造りにかかる時間と日数は、引越しする荷物の量や種類によって、荷造りにかかる時間は大きく異なります。
例えば、1人暮らしの場合であれば、1週間程度で荷造りを終える場合が多いですが、家族全員分の荷物を梱包する場合には、3週間以上かかる場合があります。
荷造りにかかる時間と日数については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
≫引越しの荷造りにかかる時間を解説|効率的な荷造りのコツを引越しのプロが伝授!
引越し荷造りに関するQ&A
ここでは、引越し荷造りに関するよくある質問と回答を紹介します。
引越し業者の荷造りサービスを利用すると、どの程度の時間短縮が期待できますか?
引越し業者の荷造りサービスを利用すると、通常自分で行う場合よりもかなりの時間短縮が期待できます。基本的には、引越し前日の1日だけで全ての梱包作業が終了するため、引越し日の直前まで普段と変わらない生活が送れます。
引越しの荷造りで特に注意すべきポイントは何ですか?
引越しの荷物で特に注意すべきポイントは、荷物の分別やラベリング、壊れやすいものの梱包方法などがあります。引越し当日の荷造りに関する注意点として、引越し作業の妨げになる荷物の梱包方法や常備薬の梱包方法などがあります。
引越し当日に梱包するものはありますか?
引越し当日に梱包するものとして、引越し直前まで使っていた食器類、掃除道具、トイレ用品、洗面用具、カーテン、照明器具などが挙げられます。
まとめ:適切な梱包方法で効率よく梱包作業を終わらせよう
引越しの荷造りは、引越しをスムーズに進めるために重要な作業の一つです。荷造りの際には、梱包用品を用意すること、荷造りの順番を守ること、ラベリングをすること、壊れやすいものの梱包方法を考えることなど、多くの注意点があります。
引越し当日までに荷造りが終わっていないと、「業者に荷物を運んでもらえない」「引越しがスムーズに進まない」「荷物が破損する」などのトラブルにつながります。今回紹介した梱包方法を参考にして、効率良く荷物の梱包を行いましょう。
引越し当日までに梱包作業が終わりそうにない場合や、忙しくて荷造りが全然進まないという人は、引越し業者に相談して対応策を考えましょう。引越し業者の荷造りサービスを利用すれば、荷造りにかかる手間や時間を大幅に減らせます。
不用品の処分をしておくことも、荷造りを効率良く終わらせるために重要なポイントです。不要な荷物がなくなれば、梱包する手間がなくなるだけでなく、引越し料金が安くなったり、部屋を広々と使えるようになったりするなど、たくさんのメリットがあります。
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